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稼ぐ力を身につけるためのキャリアプランニングのポイント


将来を見通すことが難しいこの世の中にて、キャリアプランニングをどう考えていくかは多くの人が頭を悩ませる問題です。個人的に考えている「あるべきキャリアプランニング」の第一歩は、どんな場所・時代でも稼げる力をまず身につけること。キャリアパスの早い段階でこうした力を身につけることで、これから先の不確実性に対応することができるようになるでしょう。

これから先、様々な不確実性が待ち構えています。例えば、勤務先の会社がリストラを始める、家庭の事情で地元に帰らないといけない、思い立って海外で暮らしたくなった…と、予想もしないことも含めて様々なことが起きるでしょう。そしてこういった時にどれだけ自分の意に沿う行動ができるかが、納得のいくキャリア形成の分岐点です。

私自身もかつて、キャリアにおける大きなターニングポイントを迎え、この転機があったからこそ、人生をうまく舵取りできるようになりました。そんな経験も踏まえながら、稼ぐ力を獲得するための「キャリアプランニングのポイント」についてお話していきたいと思います。

 

1.稼ぐ力を身につけるキャリアの重要性

前述の通り、将来の環境や事情がどうなるかは予測できません。不確実な将来に備えてできることと言えば、「事態の変更に対し、柔軟に対応できる力と考え方を身につけておくこと」に尽きると考えています。例えば実家に帰って親の介護をする必要がある時に、ある領域の仕事しかできないために、やりたくない仕事で残り人生を過ごすとか、あるいは親不孝か年収減少に甘んじるとか…そういった人生は悲しいなあと個人的には思います。逆に、「どんな状況でも自分で稼げる力、つまりサバイブできる力」が身についていれば…、状況に合わせた様々な選択肢から決断できるようになります。

 

なお、ここで言っているのは「起業できる力を身につけましょう」「独立しましょう」という話ではありません。一生会社勤めであったとしても「稼ぐ力」は絶対に必要ですし、いざという時に、小さなカフェを開いたり・フリーランスで食っていったり・WEB上でスモールビジネスを立ち上げたり…と、どんなことをしてでも稼いでいこうという考え・稼げそうなイメージを持てることが重要です。ただ実際には「ぶら下がり社員」が企業には多い!そういう人は、企業の方針変更で真っ先にリストラ対象になってその後が大変です…。そういった人生はリスクが高過ぎることに加え、一生ビクビクしながら生きていかざるを得なくなるため、時間や資金的に余裕があるうちに自己投資するキャリアプランを描くべきと考えています。

 

ベンジャミン・フランクリンが残した以下の名言のように。

自己投資は、一番高い利子をあなたに支払う

 

 

2.「稼ぐ力」とは?

以下、私の経験もベースにした3つの「稼ぐ力」です。

 

2-1.ビジネスの基礎となる足腰

何をするにも基礎が大事です。ちなみにMBAや資格取得等ではなく、「仕事を進める上での基礎中の基礎を固めること」が必須です。特に大事だと思っているのは、当たり前のことを当たり前に考えて行動すること(詳細は「仕事ができる人なら知っているビジネスの基礎「当たり前を徹底する」」)。周りを見渡すと心当たりがあるかもしれませんが、意外とできていない人が多いのが現状です…。

加えて、読み・書き・そろばん、及び思考法といったところでしょうか。読み・書き・そろばんとは、文章や発言から相手の真意を読み取ること・自分の言いたいことを文章で表現すること・数値を基にした考え方ができること。そして思考法に関して代表的なものは、ロジカルシンキングや仮説思考を含む地頭の良さ(「「地頭がいい」とは? 地頭がいい人の特徴」)が挙げられます。

こうした基礎の上に、それぞれの専門に関する基礎が存在します。グローバルで仕事をする人なら英語はベースとして必要ですし、経営に関わる人なら経営マインドや戦略思考は必須で押さえるべきでしょう。

 

2-2.幅広の経験

ビジネスにおいては様々な領域がありますが、各領域の知見を70-80点のレベルにまで幅広に高めることで、仕事全体のレベルが大きく上がります(全領域で100点を取る必要はありません!)。どんなビジネスであれ仕事を進めるためには、あらゆる領域のことに気を配る必要があるため、幅広の領域に経験があるかないかで、仕事の成功率は劇的に変わるでしょう。

加えて、様々な領域を経験・習熟することで、各領域で仕事する人の悩みや痛みが実体験として腹に落ちるようになります。例えば「工場でモノを作るのはこんなに大変なんだ…」「新規顧客開拓に要する凄まじいエネルギーとストレス」といったことが分かります。こういった現場の苦労を知らないままに「こうあるべきですよねー」なんて安易に言ってしまうと、相手の反感を買ったり・誰の心も動かせず…仕事は前には進みません。

なお、70-80点のレベルに高める際には、それぞれのポイントや本質をとらえることが最も大事です。ビジネスでは多くの場合に正解はありませんので、例えば「利益の出るモノ作りの本質はこの考え方」「財務諸表のPL・BS・CFを見る時のポイントはこれ」といったように大きな視点で考える必要があると考えています。更に詳細が必要になったときには、都度調べるとか・専門家に聞くとかで対応すれば十分です。

 

2-3.人との本当のつながり

言わずもがなですが、ビジネスは一人では成り立ちません。ほとんどの場合仕事はチームで進めますし、自分の専門外の話に遭遇することも多いでしょう。

個人的な考えですが、チームの底力は「大変な状況・修羅場において、各メンバーがリーダーについていきたいと思えるかどうか」によって決まると思っています。例えば、プレゼン前日に問題が見つかり、残業を含めてチーム全員で対応しないといけない…、そんな時に「えー、今から!?リーダーがちゃんとチェックしてたらこうはならなかったのに」「そもそも私のパートじゃないのに…やりたくないなあ」とメンバーに思われると、どうしても最後の詰めが甘くなります。リーダーの人間的なところ・日頃の付き合いも含めて、メンバーと一致団結できるかが重要となるでしょう(実際には本当に難しいことです…。私も日々悩んでます)。

 

なお、仕事をしていると、自分の専門外のことも含めて色々なことが話に挙がります。専門外を顧客に問われたとき、「私(弊社)ではなく、専門家に聞いてください」的な態度の人がたまにいますが、これでは信頼は得られません。こうした専門外の話が出てきたときに、概要はその場で話しつつ、詳細を押さえるには誰に当たればいいかを思い浮かべられるかどうかが勝負の分かれ目です。

単なる名刺交換をしただけ、困ったときに連絡取れるか分からない…ではなく、相手の「専門性やビジネスの内容」「その人にとってメリットとなること」「実際の仕事ぶり」「人間性」等が分かっていて初めて人脈と言えるのではないでしょうか(もちろん与えてもらうばかりではなく、お互いに与え合うことで人脈が成り立つことは言わずもがなです)。

 

 

3.キャリア形成にあたっての仕事選び

以上、稼ぐ力について考えてきましたが、「実際のキャリアプランニングにおいて、どんな仕事を選べばいいのか?」について見ていきましょう。選択肢はいくつかありますが、以下のような仕事・考え方がいいのかなと個人的には思っています。共通するポイントは、「早い段階で自分の権限と責任で動けること」

 

3-1.小さい会社

小さい会社においては(大きい会社と比べて)陣容が限られているため、一人がカバーせねばならない(カバーできる)範囲は広くなります。同時に深さを追求するために大変な局面もありますが、必要に迫られたときほど成長できる機会はありません。(詳細は「実力が劇的に上がる!小さい会社で働くメリット(大きい会社との比較)」「転職するなら大企業?中小企業?それぞれのメリット3つ」)

 

3-2.大きい会社の中で事業責任を持てる部署やチーム

大企業においても、早い段階で事業責任を持てる部署やチームにおいては、様々なことが経験できます。例えば、人員数が少ない海外事業所に赴任すると、物理的に離れているので誰にも頼ることができずに自分で何とかせねばならないことも多いもの。そこで一気にサバイブ力がついたという話は時々聞きます。

 

3-3.コンサルティングファーム

コンサルティングファームでは、経営に関する様々なシーンに立ち会えます。ただ、専門的過ぎるところは、「稼ぐ力」という点ではリスク大と思っています。ある領域の一本足打法だと、その専門性が将来生かせるかどうかはほとんど賭けです。それよりは、小規模ファームにて、様々な経営課題を解決する経験を積むのがいいと思っています。

 

3-4.戦略的に転職して複数社を経験

複数回の転職を経験して、各社にて実績を残しながらスキルも身につけていくという方法ですが、今の日本では転職回数が多いことはイイことばかりではありません。ジョブホッパーにならないよう要注意です…「ジョブホッパーになる人の特徴から学ぶ(転職を繰り返さないためのヒント)

 

 

■これからの仕事については、以下記事も参考にしてください!

先の見えない時代における、将来の仕事の選び方

人工知能やロボットで仕事が代替される?これからの仕事を考える

 

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