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ジョブホッパーになる人の特徴から学ぶ(転職を繰り返さないためのヒント)


短期間のうちに転職を繰り返してきた人は「ジョブホッパー」と呼ばれ、あまりポジティブな意味では使われません。というのもジョブホッパーは一般的に、「辛抱強くなく、またすぐに辞めてしまうかもしれない」「人間関係構築力やスキル不足など、会社を辞めざるを得ない問題があるのかもしれない」という懸念から、“中途採用では不利”と考えられてきました。

 

転職回数が多いことは悪いことなのか?」にてお話したように、昔に比べると「転職回数が多いこと=悪いこと」という印象は弱まりましたが、それでも一部の会社ではジョブホッパーは嫌われる傾向にあります。

ジョブホッパーは、私の身の回りにも数人います。今回は、仕事をころころ変えている人の行動パターンに基づき、「ジョブホッパーになってしまう人の特徴」について考えていきます。この「ジョブホッパーになる人の特徴」の中に、転職を繰り返さないためのヒントが隠されています。以下3つの特徴をそれぞれ見ていきましょう。

 

1. こうあるべきが強い

最初の特徴は、「自分のこだわり」や「こうあるべき」が強過ぎるということです。「やりたいことが明確」という意味では良いことなのですが、こだわりが強過ぎる人は仕事を転々としがちです。その人たちを観察していると、「自分の意見を押しすぎて、周りから疎まれる」「突っ走りすぎて、周りがついていけなくなる」ことが多いようです。そして本人は「周りは分かってくれない」「この環境ではやりたいことができない」と言って会社を辞めていきます。

言わずもがなですが、会社勤めをしている以上、自分のやりたいことが100%できることはありえません。「自分がやりやすい環境」を作るためには、相応の努力をせねばなりませんこの努力あるいは割り切りをせずに「会社がダメだ。周りの環境が悪い」…と言いながら会社を変えることは、何の解決にもなっていません。

 

なお別の見方をすると、この「こうあるべきが強い人」にとっては、会社勤めという環境は根本的に合っていないだけかもしれません。こういう人は例えば、自分で会社を興す・小さな組織のトップに立つことで、水を得た魚のように活躍することもあります。

 

2. 自分の問題点に気付かない・直せない

「いつも同じ理由で会社を辞めてしまう」…、ジョブホッパーの特徴としては、これが最も多い気がしています。表向きの理由はもっともらしいことを言っていますが、そういう人に事情をよく聞いてみると、本当の問題点はいつも同じなことが多いです。

「人間関係が悪くなって居づらい」「仕事内容がハード過ぎる・つまらない」「評価や給与が正しくない」あたりがよく出てくる問題点ですが、過失割合はともかく、“自分が全く悪くない”ということは決してありません

 

例えば私の知り合いの話ですが、その人は正義感が強く物事をはっきり言う人です。優秀ではありますが、時々大きく外して明後日の方向に行ってしまいます。この知り合いは転職をかなり繰り返しており、話を聞いていると、どの職場においても上下関係なくはっきり物事を言っていたようです。時には上司批判をして喧嘩したり、各人の感情や立場を無視してチームメンバーを入れ替えようとしたようです…(本人は批判や失敗とは思っていない様子。あくまで業務上必要なことだと…)。

この人はいつも「人間関係」を理由に会社を辞めているのですが、もう少し大人な考え・対応をしていかないと今後も転職を繰り返してしまうでしょう。更にこの例のように、本人が問題とすら認識していないと、事態は悪化し続けます

 

大きなキャリアプランを考えた時のジョブホッパーの問題点は、いつの間にか自分の市場価値が下がってしまうこと。自分の問題に早めに気付いて改善できれば、転職の繰り返しを防ぐことができ(=ジョブホッパー化を防ぎ)、給与をはじめとする待遇を上げることができます。ただ問題を放置するジョブホッパーは、いつまでたっても管理職になれなかったり、経験の幅が広がらなかったりと、年齢と共に市場価値はどんどん低くなってしまいます。

 

3. 自信が裏目に出てしまう

最後は、自分の自信がジョブホッパーの原因になっているという悲しいケースです。このタイプの人は、面接で弁が立ったり・上手い理由付けに頭が回るため、大きな苦労をすることなく次の仕事が見つかります。そのため、「自分は引く手あまた」という勘違いも含めて、自分に自信があります。こういう人は、会社で嫌なことが続くと「ああ、ここは私の居場所じゃない。いいよ、もっと良い別のところに行くから」となって、すぐに会社を辞めてしまいます。

逆に、「仕事探しに苦労した人」であれば、安易に会社を辞めることはないはずです。今の安定した仕事・収入を捨てて、またあの苦痛な転職活動をせねばならない…と思うと、多少辛いことがあっても退職にまではなかなか至りません。

 

4.さいごに

上記3要素は、程度の差こそあれ全員が持ち合わせている要素です。ただ経験上、この要素が高いとジョブホッパーになるリスクが高くなってしまうと考えています。

それぞれ独立した要素というより「併発しがちな要素」ですが、これらがどこまで自分に当てはまるか、退職・転職を考える際にはゼロベースで振り返ってみることをオススメします

 

■ジョブホッパー・転職回数の関連記事:

ジョブホッパーとは? (企業からの印象・リスク・そうならない方法)

転職回数が多いことは悪いことなのか?

 

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