地頭がいい人になる!「地頭を鍛える方法」
「地頭(じあたま)がいい」ことは、転職時に求められることの一つとして挙げられます。
以前「「地頭がいい」とは? 地頭がいい人の特徴」にて、「地頭」とは「ビジネスを進めるために共通して必要となる、”どんな状況でも自分で考えられる力”」のこと。そして具体的には「構造化する力」と「仮説構築・検証する力」の2つの力に分解されるというお話をしました。
本日は「地頭がいい人」になるため、特に転職のシーンを想定した「地頭を鍛える方法」について考えていきたいと思います。
1.地頭を鍛えるためには…
「地頭」とは”どんな状況でも自分で考える力”ですので、「地頭」を一朝一夕で鍛えることはできません。地道ですがベストな方法は、日々の仕事でも、世の中の出来事でもなんでもいいので、構造化したり仮説検証したりを繰り返すことです。
ここでの留意点は、”トレーニング的に考えてみる”というのではなかなか身に付かず、なんとなく分かったような気がする…で終わりとなってしまいがちです。この「なんとなくわかったような気がする」は非常に危険で、実際のビジネスで力を発揮できない「意識だけは高い人」を量産してしまうので要注意です。
そのため転職を機に、地頭を鍛えるためには、実際の転職準備をする際に「構造化」と「仮説構築・検証」を実践するのがいいと思っています。転職という人生の転機は、自分ごととして物事を真剣に考えるいいきっかけになるはずです。以下にて、それぞれの具体的な方法を見ていきましょう。
2.転職準備における構造化
「構造化する力」とは、数多くある情報の中から、本質・本当の原因を整理したり、あるいは細かく分解・具体化していく力です(詳細は「「地頭がいい」とは? 地頭がいい人の特徴」参照)。
この「構造化する力」は、例えば転職時の企業研究において、ある一定の枠組みで情報を収集していく…といったシーンで活用することができます。以下のように構造化して整理することで、大きな抜け漏れなく情報収集できるようになります。
構造化する時のポイントとして、以下が挙げられます。
・枠組みとしてのフレームワーク自体はなんでも構いませんが、目的に応じた構造化をしていく。
・情報を追加したり・情報に基づき話す際には、”自分が作った構造”を常にイメージし、「この話は一番細い粒度」「あれとこれは別次元」というように整理していく。
なお、別の使い方として、自社と他社を並べて、自分が自社のどこに不満を持っていて、他社ではどうなのか?という整理をすることもできます(これは志望動機に直結)。
実際の面接で志望動機を話す際、この辺りが整理されているかどうかは、少し話すだけですぐに相手に伝わるものです。頭の中で情報がきちんと整理されている人は、面接官からの好印象が非常によくなります。説明がぐちゃぐちゃにならずに理論整然としているため、言いたいことを分かりやすく相手に伝えることができるでしょう。
3.転職準備における仮説構築・検証
「仮説構築・検証する力」とは、「今ある事実に基づくと原因や未来はこうなるのでは?」という仮の答えを出して、とにかく走り出す力のことです。さらには、仮の答え自体は走りながら軌道修正していく力も含まれます。
転職準備においては、「行きたい企業の採用基準」と「自身の貢献の仕方」について、今時点での仮説を立ててみましょう。
今分かっている情報をベースに、「この企業はどんな人を求めているのか?」そして「具体的にどんな活躍ができるか?」というストーリーを思い切って作ってしまうというものです。企業が求めているものは、専門スキルなのか、業界経験なのか、即戦力性なのか…、「仮説」に基づきアピールポイントにメリハリをつけていきましょう。
そうやって具体的に考え始めると、現時点では不明な点・確認したい点が出てくるはずです。そういったことを、転職エージェントのキャリアコンサルタントに事前確認したり、面接時に企業に直接聞いていくことで、劇的に説得力が高まっていきます。
私が面接官として採用面接に出る際、よくないなぁと感じる志望動機は「自分ができることから発想をスタートしてしまい、どこの会社にも当てはまる志望動機を話してしまうケース」です。例えば、「培った営業力をもって、御社の成長に貢献します」…といったどこにでもあるような話では、相手の心を動かすことはできません。このように「企業が求めていること(仮)」の視点が欠落している場合は、面接を突破することは困難となるでしょう。
4.まとめ
以上、転職準備における「地頭の鍛え方」の一例についてお話してきました。
繰り返しになりますが、「地頭」を鍛えるためには、日々の仕事や生活において「自分で考える経験」を地道に積み重ねていくことが大事です。
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