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転職すべきでないタイミング


長いビジネス人生において、多少つらくても120%以上の力で走らねばならない時があります。そうした時は、「転職」という決断ではなく、もう少し踏ん張ってみることも必要と考えています。あとで振り返った時、「ああ、あの時もう少し頑張っていれば…」と後悔しないためにも。

以下、転職すべきでないタイミング3つをまとめました。

 

1.新しい環境でチャレンジ中の時

異動時や転勤時など、”最初は”どうしても負荷がかかります。これまでとは異なる業務を覚えなければいけませんし、人間関係もゼロベースから構築せねばならないかもしれません。気を遣わねばならないことも格段に増えるでしょう。

そんなときに「新しい環境はつらい。今までの環境の方が良かった」とか「この新しいコトは自分には向いてない」と言って早々に会社を辞めていく人がいますが、非常にもったいないことだと考えています。「新しい環境」では、接するモノやヒトをはじめ多くが新鮮で、それは大きく成長するチャンスでもあるからです。

 

「最初は多少しんどくても、慣れてしまえばたいした事がなかった」というのは、仕事でも趣味でも経験があると思います。これから大きく飛躍するための成長痛として、ぐっと踏ん張るべきところです。

ちなみに個人的には、能力の個人差はそこまで大きくないと思っています。先人の多くができたことについて、あなただけができないことはあり得ないでしょう。転職するとしても、新しい環境で更に成長した後でもいいと思います。

 

2.不運だと感じる時

生きていると、不運だ・不遇だと感じる時が少なからずあります。仕事でよくあるのは、「上司や部下が仕事してないのに、どうして自分ばかりが…」「最近、損な役回りが多いなあ」といったことではないでしょうか。

そんな時、直ちに周りを責めたり、自分も仕事を放棄してしまっては、物事は何も好転しません。これは転職したとしても同じと考えています。転職先でも同じようなことが起こると、また不運を感じてしまうことでしょう。

 

ではどうしたらいいか? 不運な時こそ目の前のことに向き合い、自身の成長にフォーカスすることが大事と考えています。周りはちゃんと見てくれているので、そんな環境で成長することで不運から抜け出せることができるでしょう。(ただ、一点注意していただきたいのは、これは短期的な話です。中長期的に不運が続くのであれば、心身共にダメージが蓄積されてしまいますので、事態をそのままにするのは危険です)

私自身が「不運の時こそ成長にフォーカス」を実感したのは、社会人駆け出しの頃の経験にあります。その時の上司はあまり仕事をせず、音信不通になることもある人でした。そんなこともあり、その時のプロジェクトの意思決定がなかなかされず、顧客に迷惑がかかりそうな時がありました。顧客からの催促の嵐を私が受けるものの、上司はつかまらない…、そんな状態に苦しんでいたのですが、ある時「私が意思決定しよう」と頭を切り替えました。当時は十分な力もないものの必死に考え、顧客に怒られながらもなんとか着地させるに至ったのです。その時にしっかり考えたことで、自身の力がついた実感もありますし、顧客や社内的にも自分の裁量でコトを進められるようになった…と色々なことが好転していきました。

 

私の好きな言葉に、

「人は幸運の時は偉大に見えるかもしれないが、真に向上するのは不運の時である」
  byドイツの詩人シラー

というものがあります。まさに上記を体現した言葉ですので、不運・不遇を感じる時はこの言葉を噛みしめるようにしています。

 

3.あらかじめ決めた計画上、道半ばの時

「何年後にはこんな仕事がしたい。だから今この経験を積むんだ」といったキャリアプランに鑑みて、今転職してしまうとそのプランが大きく崩れてしまう場合、その転職は踏み止まるべきだと考えます。

例えば「今のプロジェクトが終わるまでは」「来年の昇進のチャンスまで頑張る」といったように、辛いことがあったとしても、あらかじめ決めた計画は(可能な限り)守ることが重要です。「計画を変える癖」がついてしまうとその後もズルズルいってしまうので、ぐっと踏ん張ってみることも必要かなと思います。

 

逆の言い方をすると、こういったキャリアプランを事前に決めておくべきです。「○○という夢を実現するため、次の転職先では□□の経験を3年以上積む」とか「次の会社ではマネージャー以上を目指す」といった大きな青写真を描いておくことで、くじけそうな時にも「自身が拠って立つもの」を思い出すことができます

もちろん事態は刻一刻と変わりますし、将来どうなるかは読めないので、青写真を大きく刷新しなければいけない時もあるでしょう。ただこういう計画がないと、その場の感情で自分のいいように解釈して動いてしまいがちです。そうすると、後で振り返った時に満足のいくキャリアが描けなくなるという状況に陥ってしまいます。

 

まとめ

以上、転職すべきでない3つの状況についてお話してきました。

多くの時間とエネルギーをかけて仕事をする以上、やりがいある仕事をしていきたいものです。そのためには「成長」は欠かせない要素です。成長すると、今まで経験できなかったことが経験できますし、今まで出会えなかった人と出会えますし、世界の見え方も大きく変わります。そうすると、「本当にやりがいやワクワクを感じる仕事は何か」が見えてくるようになります

転職も大きな成長の転機ですが、上記3つのような状況ではぐっと踏ん張ることも大きな成長につながるとそう信じています。

 

(会社の辞め時に関しては「会社の辞め時「どのタイミングで辞めることを決断するか」」もご参考に)

 

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