仕事・ビジネスで「働きやすい環境」を作るための方法・考え方

転職時の考え方

仕事をしていると、思い通りにいかず「働きにくいなあ」「なんだか動きにくい…」と感じることが少なからずあります。特に、ウマの合わない上司がいたり、異動や転職で環境が変わったときにはこういったことが起きがちです。

そんな時に外部環境のせいにするか、それとも環境のせいにはせずに自ら改善しようとするかで、その後の人生は大きく変わります。環境のせいにして愚痴をこぼすだけだと、周りはそのネガティブな感情を敏感に感じ取り、周囲からの支援が得られなくなってますます働きにくい環境に…といった悪循環に陥ってしまいます。

ここで変えることのできる第一候補は「自分の考え方」です。長い目で見れば「自分の考え方」を変えることが一番ですが、「明日から考え方を変えるぞ！」と決意しても実際には変えることはなかなか難しい…。ここでは少し視点を変えて、「周囲に積極的に働きかけることによる、働きやすい環境作り」について考えていきたいと思います。

1.上手くいかないときに変えたい環境
2.働きやすい環境作りのための方法
3.さいごに

1.上手くいかないときに変えたい環境

働きにくい・動きにくいと感じるとき、どういったことが理由になっているのかをまず考えてみましょう。

もちろん理由は多種多様でしょうが、往々にして多いのは「周りの目線を気にし過ぎて、働きにくい環境を自分自身で作ってしまっていること」。周りが意識的に動きを制約する・わざと邪魔する…なんていうことはごくまれです。それより遥かに多いのが、自分で自分の身を縛っている状態です。「こんなことやったら、あとで上司からグチグチ言われるかも」「周りはどう思っているんだろう…」という無意識の感情が、自分らしい自由な言動を阻んでいることが多いのではないでしょうか？

「環境は自分の心を写す鏡」とも言われるように、環境に働きかけて理想形に近付けるのも自分の心次第です。ちょっとの思いきりと行動さえあれば、自分が働きやすくなるように環境は変えられると信じています。

2.働きやすい環境作りのための方法

自分が働きやすい環境を作るために必要なことは、「ちょっとの勇気」と「味方作り」だと思っています。それぞれ詳しく見ていきましょう。

2-1.ちょっとの勇気

今の環境を変える第一歩は、周りへの働きかけです。例えば、上司や周りにどれだけはっきりと自分の意見を言えるか。ただ実際には色々な事情もあいまって、何も言えずに飲み込んでいるケースが多いと思います。そして我慢して・耐えて、結果的に途中で潰れてしまったり・爆発してしまったり…。周りにそんな人はかなりいますし、私自身もこういったことに悩み続けました。

こういった周りに働きかけにくい背景には、「怒られるかもしれない」「意見を言ってもすぐに潰されるだけかも」という想いがあるように感じます。ただ私の経験上、たった一つの条件さえ満たせば率直な意見が中長期的に問題となることはないように思います。それは「自分のためではない意見（利己的でない意見）」。

逆に、ただ単に自分が楽をしたいからとか責任逃れしたいからという想いからの意見は、周りから必ず見破られます。そして「この人は一見正しそうなことを言ってるけど、結局は自分が楽したいだけじゃないか…」という呆れ＆怒りから、別の理由で怒られることに。

そうではなく、「会社のためにはこうすべき」、更には「相手のためにはこうしたらいい」ということを言い続けられる勇気があれば、事態は確実に変わります。仮にその一瞬はハレーションが起きても、最終的には周りが味方してくれる…そんな経験を私自身も多くしてきました。

2-2.味方作り

率直に意見を言うことは大事な第一歩ですが、意見を言うだけでは何も変わりません。意見を言ったあとは実行あるのみです。ただ一人でやっていると単なる変わり者か扱いづらい奴ですので…一刻も早く味方（一緒にやってくれる人・理解者）を作ることがポイントですね。

以下の話は、チームを振り回す嫌な上司に関する私自身の経験です。当時は、その上司の思いつきを含めた無茶振りによってチームが振り回され、メンバー全員が働きにくい環境でした。そこで思い切って私自身が主導権を握ろうと、その仕事におけるあらゆる準備を先回りするようにしました。将来起こりそうなこと・上司が言ってきそうなこと等をシミュレーションして準備しておくことで、その上司が何か言うたびに「それは準備してますよ」「それはこういう理由で、やる必要はないかと。代わりにこれをやりました」といった感じで主体的＆効率的に進めると、他のチームメンバーもこちらを向いてくれるように。そして結果的に、その仕事の主導権を握ることができるようになりました。

ある瞬間で一歩先回りさえしておけば、その後は「先回りした状態」を保つ努力をするだけなので、陰で膨大な努力があるわけではありません。逆に、上司からの無駄な仕事や手戻りがなくなったので、トータルの負荷は大きく軽減できました。それ以上に、自分の意思で自由に動ける環境を獲得できたのが大きかったです！

3.さいごに

以上、働きやすい環境を作るための考え方・方法を書いてきましたが、冒頭でも述べたように中長期的には「自分の考え方」を変えることが本質的かなと思っています。マザー・テレサが言った以下の言葉のように。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

Be careful of your thoughts, for your thoughts become your words.

Be careful of your words, for your words become your deeds.

Be careful of your deeds, for your deeds become your habits.

Be careful of your habits; for your habits become your character.

Be careful of your character, for your character becomes your destiny.