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会社を辞める時の辞意の伝え方(通常時、及び引き止め時)


現在働いている会社に辞意を伝えることは、想像するだけでも気が重いものです。ただ、転職時にこればかりは避けては通れません。

一方で、実際に会社を辞めていく人を見ていますと、辞意の伝え方を間違えて周りに迷惑をかけたり(会社を辞める時の失敗談「こんな辞め方はダメ!」参照)、引き止めが入って退職日が引き伸ばされているケースも散見されます。

 

余談ですが、民法上、期間の定めのない労働契約の場合は、申し入れから2週間後には労働契約終了となるので、辞めることを伝えてから2週間経てば辞められることになります(民法672条。ただし就業規則や労働契約に定めがある場合はそちらに従います)。
実際には、引き継ぎ期間をしっかりとった上で円満退職したいところなので、よほどのことがない限り、会社には法律の話云々は言いたくありません。

 

今回はどうやって会社に辞意を伝えるか、基本パターンに加えて、引き止めがあった場合の対応方法のポイントをまとめました。

 

1.まだ転職先は決まっていないが、今の会社を辞める時

1-1.基本パターン

まず辞意を直属の上司に口頭で伝えましょう。最初は直属の上司に口頭で相談すべきと考えています。たまに、直属の上司を飛び越えて、更に上に辞意を伝える人を見かけますが、直属の上司からすると面白くありません。円満退職できなくなるクリティカルな理由の1つですので気を付けましょう。

 

辞めることを伝えた後は、仕事や後任の状況を加味しながら、退社日を固めていくことになります。退社日が固まった段階で、最終出勤日も合わせて固めましょう。退社日についてはオフィシャルに書面を提出することが多いのですが、最終出勤日も忘れることなくメール等の文書で残すようにしましょう。最終出勤日が明確になっていない場合、ずるずると出勤せねばならないことになり、新天地に向けた準備が疎かになってしまうこともあります(引継を無事に終わらせることが最優先ですが…)。

 

1-2.引き止めが入った場合

次の転職先が決まっていない場合、かなりの確率で、引き止めが入ることが予測されます

引き止めの理由は…、本人のことをちゃんと考えた上での理由もありますが、それよりは会社や管理者側の都合が多い気がしています。人の採用や引継は大変ですし、上司が管理能力を問われるため…というものまで様々です。

 

ここで引き止めるに応じるのは、アリと言えばアリです。引き止めのために、やりたい仕事・労働環境等の待遇改善を提示される場合もあります。

ただ、会社に伝えた辞意は社内で漏れ伝わることが多いので、そのあと会社に残ったとしても非常に居づらくなります。加えて、会社や上司との信頼関係は多かれ少なかれ崩れるので、いよいよの局面での悪影響は避けられません(感情のある人間ですから、評価時やトラブル時に優先順位が下がったり切られたり…)。

 

個人的には、辞意を翻すのは止めた方がいいと考えています。会社が言う理由を聞いた上で、退社日の後ろ倒しくらいにすべきです。ちなみにズルズルと退社を引き延ばそうとする人もいますので、「いつまで」と文面でも残すようにしましょう。

 

2.既に転職先からの内定が出ている場合

2-1.基本パターン

まず、今の会社の就業規則か労働契約を確認しましょう。「1ヶ月前までに」等の記載があるはずです。もし記載のない場合でも、経験上、引き継ぎには1ヶ月くらい必要です。余裕を持って1ヶ月以上先の退社日を、自分の中で仮設定しましょう。

 

次に、仮設定した退社日以降で、入社予定日を転職先と調整しましょう。ポイントは、この時に日を確定させないことです。その後に変更となる可能性も高いので、懸念事項も含めて、落とし所になりそうな日を大体伝えておきましょう。「○月○日にはウチに来てくれる」という転職先の期待を初っ端から裏切ってしまうのは、新天地での生活にマイナスでしかありませんので、この辺りの期待値管理は重要です。

前述の通り、引き継ぎには1ヶ月くらい必要です。もし会社を辞める前に有給休暇を取りたい場合は、更にプラスした退社希望日を考えましょう。

 

この退社希望日を含めて、今の会社に辞意を伝えていくことになります。1-1.と同様に最初は直属の上司に。辞めることを伝えた後は、仕事や後任の状況を加味しながら、上記の退社希望日をベースに、退社日を調整していきましょう。退社日が固まった段階で、最終出勤日も合わせて固めて、忘れずに文書で残しましょう。

 

最後に、確定した入社日を転職先に文面で伝える…というところまでが一連の流れです。

 

2-2.退職希望日が叶わない場合・引き止めが入った場合

後任の関係等で、退社希望日が通らないことがあります。そもそも転職活動時や退職希望日を決める際には、業務上のマイルストーンを加味していることと思いますので、ここで出てくる理由は会社都合のものが多いはずです。この場合は、「転職先がもう決まっていること」「いつまでには辞めたいこと」を明確にして、落とし所を探っていきましょう

あくまで個人的な考えですが、よほどのことがない限り、退社日を大きくずらすことは誰にとってもメリットではありません。

 

転職先が決まっている場合の引き止めは、1-2.よりは強くないでしょう。ここでも、1-2.の理由を考えると、引き止めには応じない方が良いと考えます。転職先が決まっている場合は、内定辞退によって、内定を出してくれた会社・転職エージェント等の様々な人に迷惑をかけることになってしまいます。会社を辞めることを決断した時の気持ちを貫くのが大事だと考えています。

 

■以下の記事も参考になります!

会社を辞める時に忘れがちな7つのチェックポイント

円満退職を実現するためのヒント

会社の辞め時(辞めることを決断するタイミング)

転職すべきでないタイミング

会社をやめる時:こんな事をしてる場合じゃないかもしれない

 

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