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先の見えない時代における、将来の仕事の選び方


様々な記事・書籍・論文等で「将来的に、今ある仕事の多くがなくなる」といったことが言われています。人工知能をはじめとするテクノロジーの進展を受けて、最近特にそういった話を耳にすることも多いのではないでしょうか。こういった話の中には、「今後10-20年で、今ある仕事の半分が、コンピューターに取って代わられる」というドラスティックな予測もあったりします。

こういった予測を受けて、過度に不安になる必要はないと思っていますが、これからの仕事選びやキャリア形成方法を積極的に考える&柔軟性を保つことで、未来がどういった形になっても対応しやすくなると考えています。

今回は、先の見えない時代におけるこれからの仕事選び・キャリア形成についてまとめました。

 

将来を考える前に過去10年~20年を振り返ってみると、各仕事の就業者数はこれまでに劇的に変わってきました。例えばこの20年で、コンビニ店舗数(≒そこで働く人数)は2倍になり、情報サービス産業(IT業界)の従業員数は2倍になりました。逆に、例えば、駅の改札口にいた人はここ10年くらいで急速に少なくなりました。

このように過去においても、人が関与する必要のなくなった仕事もあれば、逆の仕事もあります。そしてこの大きな流れは、これからもどんどん加速していくでしょう。我々が普段耳にするトピックだけでも、自動運転・無人レジ・ロボット接客等、様々な「自動化」「無人化・省力化」が各業界で進んでいます。

 

ただここで注意すべきは、10年後・20年後のことは誰にも予測できないということ(過去10年~20年前に、今がこうなることを予測できた人は皆無でしょう)。今流行りの仕事が将来も残っているかどうか、あるいは将来どんな職業が必要とされているかは、誰にも分かりません。

 

そのため、個人のキャリアについて考えるべきことは、「未来はどうなるんだろう」とか「XX業界が絶対に来るはずだから、XX業界に転職しよう」ということではありません。ピンポイントで先回りしようとすることは、その予測が外れた場合のリカバリがききにくくなりがちです(そもそも予測は絶対に当たらない!)

それよりは、以下2点のいずれかの視点に基づき、これからの仕事選び・キャリア形成を考えていくべきでしょう。

・「ビジネスの本質にかかわる仕事」に従事して、専門性を磨くこと

・「将来がどう変わっても対応できる力」を身に付けること

 

以下にて、時代や業界が変わってもビジネスを進める以上変わらないであろう仕事 or 将来がどう転んでも対応できる可能性が高い仕事、計5タイプをまとめました。

 

※補足ですが「仕事がなくなる」とは言っても、人側がやることを変えるだけです。10年前に駅の改札に立っていた人も、今はIT業界にいるかもしれません。「仕事がなくなる」=「失業する」とか「生活できなくなる」訳ではない点、ご留意ください。ダーウィンが言うように、変化に適応できたものが最後は勝つんです。

 

1. 顧客を集める仕事

顧客不在のビジネスはありません。ただ、この顧客集めに多くの企業が苦労しています。そのためセールスであれマーケティングであれ、顧客を連れてこれる人の需要は、これからもなくなることはないと考えています。

ECサイトでの販売比率が高まっているように、これから益々ネットビジネスが台頭するとしても、「いかに自社サイトに見込客を連れてくるか」は、SEO対策等の技術的なことだけではなく、「どういうことをすれば人が興味を持ってくれるか」「買ってもらうために背中をどう押すか」が組み立てられる力・センスは必須です。

 

2. ヒトをマネージする仕事

これまで、企業における様々な業務が切り出され、単価の安い所や、より専門性が高い所にアウトソースされてきました。それは、事務処理・製造といった業務だけではなく、開発・設計といった非定型な業務にまで及びつつあります。しかも、人工知能や処理速度向上といったIT技術の進展により、「仕事が別の所に移る」だけでなく、今後は「人のする仕事が少なくなる」ことは避けられません。

そんな中、「ヒトをマネージする仕事」の外部委託・プロ招聘はなかなか進んでいません。最近は、サントリーや資生堂といったように、プロ経営者を外部から招くケースも増えつつありますが、最も難易度の高い領域です。

 

これは会社単位ではなくても、部署単位やチーム単位でも同じです。これまでの背景・文脈、そして所属メンバーの力量・性格・人間模様等、複雑に絡み合う要素を加味しながらの業務遂行は、人だからこそできること。こればかりは人が力を合わせて仕事をする以上、決してなくなることのない要素だと考えています。

むしろ、これから企業間のコワークや、外部専門家の活用が進む中、社内外のメンバーをマネージする機会は益々増えてくるでしょう。更には、海外の人や、様々な主義主張を持った人が今まで以上に参画し、益々メンバーが多様化することは間違いありません。将来、この領域で活躍したい人は、こうしたマネージメントがしっかり自分事として、早期から触れられる環境に身を置くべきです。

 

3. ヒトをつなぐ仕事

前述の「ヒトのマネジメント」は、社内外のメンバーで結成されたチームのパフォーマンスを高めるために必須な力です。ここで言う「ヒトをつなぐ仕事」とは、お題に合わせて、社内外のヒトを連れて来たり、紹介したり、巻き込む仕事です。

そう聞くと「人脈の広い人」が思い浮かびますが、薄く広い人脈を持っている人はアテになりません(「あの人、よく知ってますよ。何度か飲んだことあります。紹介できますよ」と、ことあるごとに言う人は信用できないなあと個人的には思ってます。“自分はこんなにすごい人脈を持っていること”を自慢したい気持ちの裏返しに過ぎないことが多いです。本当に人脈を持っている人は、それをひけらかさず、ベストな人をベストなタイミングでアレンジしてくれる人です)。

今後は、チャレンジングなお題において、そのヒトが中心になって最適メンバーを集められるようになることが重要になってきます。そういった人を目指す場合、ずっとオフィスや研究室に籠っていたり、同じ人としか会わない仕事では、こうした人脈はなかなか築けません。大変な仕事を通じてお互いの素顔を見せ合い、その仕事が終わった後もつながる人脈がホンモノと考えてます。

 

4. アイデアを尖らせる仕事

企業にいると、斬新な・尖ったアイデアはすぐに潰されるか、見る見る丸まっていきます。ただ、組織や経営者の理屈から考えると、残念ながらそれはしょうがないことかもしれません。これまでその企業では想像できなかったことを、リスクをとって打ち出す…、上手くいかなかったら誰が責任取るの?その投資のためのカネはどこから捻出するの? 残念ながら、組織人はほぼ皆がそう思います。そして経営者の想いがよほど詰まったアイデアでない限り、大体答えは出ません。

このように、少なくとも確立された企業から斬新なアイデアが出て成功することは非常に難しいです。だからこそ「アイデアを尖らせ続けられる仕事」は今後益々重要になってきます。

それは言葉でも映像でも音楽でもデザインでもなんでも構いません。今でもそういう気概のある企業は少なからずありますが、そういった環境に身を置くことで、個人の感性や気付き力を常に高めておくことが将来につながるんだろうと考えます。

 

5. 幅広い経験ができる仕事

将来がどうなるか分からない以上、強固なビジネス力を身に付けておき、将来がどうなっても対応していくという考え方もあります。そのためには、何かの業種や業界に絞り込まず、なるべく幅広い経験ができそうな仕事を選ぶのがいいでしょう。例えば「比較的若い企業」や「コンサルティング業界」でしょうか。

前者の「若い企業」では、いい意味で「なんでもやる」ことになります。営業職だとしても、事務的な仕事も入りますし、生産側との調整といった生産管理業務が必要になるかもしれません。若くしてチームを任されることも多く、その場合はマネジメントや採用等にも早くから触れることになります。その中で、幅広い経験が培われます。

後者の「コンサルティング業界」は、まさに課題解決業と言われるように、業界や会社を超えた「課題解決」や「改革」を数多く経験できます。更には、ファームにもよりますが、その領域の先進事例やベストプラクティスに触れることができますので、将来をいち早く先取りしやすい環境でもあります。

 

■今後の仕事・働き方については、以下記事も参考になります!

人工知能やロボットで仕事が代替される?これからの仕事を考える

キャリア形成のヒント「キャリアアップのための20のアドバイス」

 

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