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人工知能やロボットで仕事が代替される?これからの仕事を考える

これからの仕事

12月2日に野村総合研究所から「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に」というレポートが発表されました。これによると10-20年後に日本の労働人口の約49%の職業が、人工知能やロボットで代替可能となるとのこと。

その計算方法や前提には様々な意見がありますが、このレポートのメッセージである「先10-20年という近い将来に、かなりの仕事がテクノロジーで代替され得る」は、多くの方にとって見過ごせません!

今回はこの内容も踏まえて、これからの仕事について考えてみたいと思います。

 

1.本レポートの概要

まず、野村総合研究所の計算結果の概要は以下です(出典:野村総合研究所)。

・結論は「10-20年後に、日本の労働人口の約49%の職業が人工知能やロボットで代替可能となる」

・代替可能性が高い傾向にあるのは、特別の知識・スキルが求められない職業。そして作業が秩序的・体系的な職業とのこと。

・一方で、代替が難しい職業は、抽象的な概念を整理/創出するための知識が要求される職業であったり、他者理解や協調・ネゴシエーション・説得・サービス志向性が求められる職業。

 

2.更に代替される可能性

本レポートでは、一定の確率を超えた時に「代替される・されない」とシロクロはっきりさせているので、具体的な職業リスト(野村総合研究所)を見ると違和感がありますが、冒頭で述べたように「これからの仕事の在り方が大きく変わること」はもう待ったなしです。

ここでは更に、「一部代替も含めるともっと代替が進であろう件」そして「テクノロジー進展が止まらない件」について深堀してみていきましょう。

 

2-1.一部代替も含めるともっと代替が進であろう件

「代替が難しい職業」の中にも、業務の一部をコンピューターに任せているシーン(コンピューター利用で効率化しているシーン)は非常に多いです。例えば創造的な仕事を含めて全職業に共通している「何かを文字や絵に表現して共有する作業」「何かを調べる業務」「スケジュール管理などのアドミ業務」は、ずいぶん前からテクノロジーに頼りっきりです。

これからもこうしたトレンドは続くと考えており、「代替が難しい職業」に就いている人には、今まで以上に専門的で高度なスキルが求められるようになるでしょう。

 

2-2.テクノロジー進展が止まらない件

前述の「代替が難しい要素」の一つである「説得・サービス志向性が高い職業」の代表例は接客業です。ただ最近は、テクノロジーが想像以上に大きく進展しており、一昔前では考えられなかったような事例も数多く出てきています。

・買い物客の体形や年齢を聞き出して、イチ押し商品を提案してくれる高島屋の接客アンドロイド(産経WEST

・周りの影響を受けて「自らの感情が変化して言葉や行動が変わるPepper」は、住宅や銀行の接客で活躍中(ソフトバンク

・Web上の接客ツールも多数あり。行動パターンから顧客をグルーピングして最適なプロモーションを配信したり、顧客にチャットで話しかけたり(ferret

 

接客業というのは一例ですが、代替が一見難しそうな接客ですら、今後かなりの部分がテクノロジーでできるようになるんだろうと想像しています。

 

 

3.現状を見ながらこれからの仕事を考える

…とここまで、テクノロジーでこれからの仕事が代替されるかもしれないとお話してきましたが、現在多くの企業が直面している状況は「深刻なヒト不足」です。

例えば、上記レポートの翌日の日本経済新聞にはこんな記事も「人手不足、頼みは外国人 小売り・建設・外食、実習制度拡充で採用増」。地方の食品工場で働く知り合いとも最近話をしたときには、まさに同じことを言ってました:「本当にヒトがいない!海外からヒトを連れてくるための採用活動が大変…」と。

このように「代替可能とされる職業」でも今は、海外含めて積極採用せねばならないほど「深刻なヒト不足」の企業が多いです。

 

では、このトレンドが今後もずっと続くかというと個人的にはNOだと思っています。「必要は発明の母」と言われるように、負荷が高い・歪みが発生している領域を中心にこれから大きな改革が進んでいくでしょう

例えば上記で挙がった食品工場においては、採用したヒトに対して、ノウハウをデータベース化してVRやARを利用して習熟度を上げるといったことは可能となるでしょう。更に今はヒトしかできない作業であっても、今後の技術開発により自動化される作業も多いでしょう。こうして中長期的には、上記のようなテクノロジーによる代替に向かっていくんだろうと予想しています。

 

いずれにせよ、「ヒトが苦労しながら負荷をかけてやっている作業」はなくなる方向にあることは間違いないでしょう。「この作業は本当にヒトがやる必要があるのか?」と思う仕事はなくなり、ヒトにしかできない「より付加価値の高い仕事」が残る…この流れは止められないと思っています。逆の言い方をすると、「今の仕事は将来なくなるかもしれない」とか「今の会社では将来なくなる仕事しか経験できない」と感じるときは要注意です

将来を見越して積極的なキャリアを考える場合、「ヒトにしかできない専門性をきわめる」あるいは「テクノロジーを作る・提供する側に回る」といった考え方もできるのかなと個人的には考えています。

将来の仕事

 

■将来の仕事に関しては以下記事も参考になります

先の見えない時代における、将来の仕事の選び方

 

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