天職を見つけるために!「転職時の自己分析の方法」
納得のいく転職を実現するためには、「自分を知ること」が重要です。
「自分を知ること」とは、これまでの実績といった「今の自分」を把握するだけではありません。将来どんなことがやりたいのか・どんな自分になりたいのかといった「将来の目標」も含みますし、そこに至るためにどんなキャリアパスを描くかも含まれます。
自分自身のことは知っていそうで、意外と知らないものです。自分を知らないままに転職してしまうと、ミスマッチという名の悲劇を生みかねません。
転職という人生の節目において、自己分析を通じて自身を深く知ることは意義あることだと考えています。今回は、転職の満足度を高めるための自己分析の方法をご紹介します。
1.自己分析において押さえるべきポイント
自己分析で明らかにしたいことは、大きく2つです。
・「将来の目標」と「今の自分」の間にどんなギャップがあるか
・そのギャップを埋めるためには(目標を達成するためには)、どんなキャリアパスを描いていくか。その最初のステップとして、今どんな転職をするか
自己分析というと「今の自分」「将来の目標」がイメージされますが、それだけでは具体的アクションにはつながりません。のちのちまで満足のいく転職を実現するためには、目標から逆算して「今どんな転職をするか」といったところまで落とし込むところが重要です。
2.自己分析の具体的な進め方
2-1. 「将来の目標」と「今の自分」の間にあるギャップ
まず「今の自分」を把握するために、以下項目をまとめていきましょう。頭の中で考えるだけではなく、紙に書くなりPCに入力することで飛躍的に考えが整理されます。
「今の自分」をまとめるにあたっては、以下のようなこともご参考下さい。
・仕事だけではなく、家庭や趣味といった仕事以外のこともお忘れなく。
・それぞれの項目について、「これだけは譲れない」「大切だ!」といったポイントも明確に。
次は「将来の目標」です。先ほど「今の自分」で書いた現状に対して、「こんなことをやりたい」や「こうありたい」を書き込んでいきましょう。
・将来のことはぼやっとしているかもしれませんが、とにかく書くことが重要です。
・「これくらいの給料は目指したい」「こんな生活がしたい」と本音を書いていきましょう。「今の自分」と対になるように書くことが重要です。仮に夢が「社長になりたい」だけだとすると、曖昧過ぎてそれ以上の思考が進みません。
ここまでで「今の自分」と「将来の目標」をまとめてきましたが、「なりたい自分になるためにどんなことが足りないか」なんとなく見えてきましたか?それぞれギャップとして書き込んでいきましょう。
なお、自己分析を考え始めた時に、一度で完成する人はいません。情報を都度インプットしながら、何度か練り直すことで、自分の夢やギャップが徐々に明らかになってきます。自己分析を意識すると、例えば「こんな将来の生き方もあるんだ」「そのためにはこんなことが必要」…といった情報や考えが、日常生活においても目につくようになります(カラーバス効果の一つ)。
今まで思いもしなかったことがヒントになることもあるので、人生の先輩をはじめ色んな人と話をしたり、書籍やウェブサイトで様々な情報に触れていきましょう。
2-2. ギャップを埋めるキャリアパス。今どんな転職をするか
続いて、具体的な転職の在り方への落とし込みです。
前述のギャップ「どんなことが足りないか」について、特に以下の観点で具体化していきましょう。こちらも実際に紙なりPCなりに書いていきましょう。頭の中でぼやっと考えるのではなく、言語化や数値化しようというプロセスを経て考えがまとまってきます。
・ギャップのうち優先順位は?
・どうすればゴール達成と言えるか?(定性目標・定量目標)
・スケジュール感は? (途中の小さなゴールも設定)
・今、どんな環境に身を置くのがいいのか?
(=今回の転職先で譲れない要素)
まとめる際には、ゴール達成基準やスケジュールなどをガチガチに決め過ぎないほうがいいです。これしかない!と思い込んでも、そういった企業は存在しないかもしれませんし、仮にあったとしてもその企業から内定は出ないかもしれません。時代も状況もダイナミックに変わりますので、具体的過ぎる計画は必要ありません。
3.自己分析後の留意点
前述の通り自己分析は大切ですが、自己分析としてまとめた後にも留意点があります。
仮に、自己分析で明らかになった会社に転職できたとしても、思う通りにならないことは沢山あります。入社直後は下積み仕事が待っているかもしれませんし、当初想定していた部署やチームに配属されないかもしれません。十分なパフォーマンスが発揮できず、最初は仕事を任せてもらえないことも多いです。そんな時に、「当初描いていたキャリアプランと違った」とまたすぐに転職してしまったり、腐ってしまうのは止めましょう。
どこでもそうですが、特に最初は思う通りにいかないものです。我慢の時期を突破することで、想定通りのキャリアプランを描ける環境に一歩近付けるでしょう。
4.さいごに
こうした自己分析を通じて考えをまとめることは、転職に限った話ではありません。すぐには転職しない場合でも(そして転職した後でも)、定期的にこうした考えをまとめることで、自分の立ち位置を把握できると同時に、将来的に適切なタイミングで手を打つことができます。
なお、上記自己分析の方法は個人的なオススメですが、これ以外の方法も沢山あります。色々な角度からの分析によって新しい自分に出会えるでしょう。
例えば、以下のような転職力診断サービスもあります。自分を客観的に知るという意味では、こういったサービスも利用しながら自己分析を進めましょう。
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