仕事を辞めたい時に…後悔しないための自分自身への質問

転職時の考え方

仕事をしていると「こんな仕事もうイヤ！」「こんな会社に居てられるか！」…と、仕事を辞めたいと思う瞬間に遭遇することは少なくありません。私自身も、これまでのビジネス人生で何度「仕事辞めたいなあ」と思ってきたことか…。

ただ仕事を辞めたいと思ったときにすぐに辞める決心をしてしまい、あとで後悔している人もよく見かけます。そんな後悔を避けるためにも、仕事を辞めようかな…と思ったときには、以下４つの質問に自問自答することで冷静になることが重要です。

1.今の気持ちは一時的な感情ではないか？

「もうイヤ！」と感情的になっているときは、条件反射的に「イヤだ」「キラい」「辞めたい」となっていることが多いです。あるいは隣の芝が青く見えているだけで、今の仕事の良い面・悪い面を冷静に見れていないケースもあります。こういった一時の感情で、会社を辞めてしまうことはかなり危険です。

私の知り合いに、すぐに感情的に動いてしまう人がいます。波に乗っているときのパフォーマンスは高いのですが、ちょっとつまづいたり・イヤなことがあると負の感情に飲まれてしまい、普段通りに働けないばかりか・すぐに会社を変えてしまいます。「私にはあの会社は合っていなかったの。私に合う仕事は別のところにある」と言って。

幸せの青い鳥はどこにもいませんし、仕事はどこに行っても辛いもの。「給料は苦痛の対価」という言葉を聞いたことがありますが、まさにそうだと思います。仕事である以上、苦手なヒトとも出会いますし、やりたくない仕事をやらねばならないときも多々あります。

そのため、何かイヤなことがあった場合は「一時の感情に流されて動く」前に、一晩寝る・誰かに愚痴る等で冷静に考えられる状態を作ることが大事です。

2.やれることはやったか？

仕事に不満や問題がある場合、その問題を解消すべく動くことで、事態が好転することがあります。

私の実体験ですが、社会人なりたての頃は自分のやりたいように仕事ができない時期がありました。面倒臭い先輩がいたということもあり、なかなかのフラストレーション。ある時「このままでは何も変わらないなあ。思い切って自分のやりたいようにやろうっと」と若い私は考え、自分一人で顧客と握って思う通りに進めたことがありました。先輩との関係は一瞬ざわっとしましたが、顧客の意向が最優先の仕事だったということ・そして私の真剣さが伝わったのでしょう、それ以降は自分のやりたいように仕事を進めさせてもらえるようになりました。

上記は一例ですし、全ての人におすすめではありませんが、問題を改善するように動くことで、イヤなことが排除できたり・自分がやりやすい環境は作れると考えています。

3.前向きに逃げることはできないか？

前項では「やれることはまずやろう」と言ってきましたが…実際には、辛いと感じている時に負荷のかかる改善は実行しにくいものです。そういったときは、前向きに逃げることも全然アリだと思っています。

仲のいい先輩や別部署の人に相談するとか、人事に駆け込んでみるとか、悩みやSOSを思い切って話すのも一つの手です。相談したあとにどうなるか・余計に悪化しないか…、その時は色々心配になりますが、我慢し続けて体を壊してしまったり、本来の力が発揮できずにくすぶり続けることは、誰の幸せにもつながりません。それどころか、我慢している本人にしわ寄せがきて、もっとも苦しむのは本人であることが多いです。

「逃げ」は決してネガティブなものばかりではありません。自分を守るための「前向きな逃げ」も時には必要です。