転職する?仕事が辛い時に考えたいこと
会社勤めをしていると、辛いことが色々あります。理不尽なこともありますし、悔しいことも沢山あります。
そんな時に「もうこんな会社、辞めてやる!」となりがちですが、辛さから逃げるために感情的に行動してしまうと、のちのち後悔するケースが多い気がしています。そんな時には、何がつらいのか・どう動くべきかを整理することで、そうした後悔を防ぐことができると考えています。
今日は、「会社が辛い時の考え方」、そして「転職する/しないの判断ポイント」について、私の考えをまとめました。
1.どうして仕事が辛いのか?
辛いシーンは様々ですが、根っこにある原因は「ギャップがあるため」であることが多いです。ギャップとは、「理想」と「現実」のギャップです。
しかもそのギャップは、本人が大事にしていることによって変わってきます。例えば、仕事の不備で上司から怒られて辛いとします。この場合、その人にとって一番辛いこと(一番のギャップ)は人によって様々です。例えば…:
A. 理想が“仕事を完璧にこなせる状態”の場合、ギャップは“ミスをしたこと”
B. 理想が“上司から認められている状態”の場合、ギャップは“上司からの信頼が下がったこと”
C. 理想が“将来の評価や給与が高くなること”の場合は、ギャップは“評価や給与が低くなるかもしれないこと”
中には信じられないものもあるかもしれませんが、人によって考え方は本当に様々です。
別の例では、同じ額の収入であっても「こんな少ない額じゃ大変」と言ってつらい人もいれば、「これだけあれば十分」と言って幸せな人もいます。何が「理想」「現実」「ギャップ」なのかによって、「辛さへの対応方法」は異なってきます。
2.コントロールできることだけを考える
辛いことの原因である「理想と現実のギャップ」のうち、辛さを解消するアプローチはいくつかありますが、まずは「現実」が改善可能かを見ていきましょう。
この際のポイントは、「自分がコントロールできることだけにフォーカス」です。プロ野球選手の松井秀喜さんの以下の言葉のように、自分が変えられないこと(例えば、他人の性格とか会社方針)にいくら悩んでも事態は何も変わりません
自分にコントロールできないことは一切考えない。考えても仕方ないことだから。
by 松井秀喜
この考え方を念頭に置きつつ、辛いことの原因となっている「現実」のうち、自分でコントロールできることは何でしょうか? 上司?同僚?部下?顧客?取引先?予算?納期?…色んな観点があるでしょうが、考えた挙句「会社を変えるしかないと判断した時」は転職すべきと考えています。
一方で、もし転職しなくても変えられる「現実」がある時は、まずその改善に着手するのもいいと思っています。転職しようとすると、かなりの時間・お金がかかりますし、安易な転職はキャリアや給与にもマイナスです。「今まで言いにくかった指摘を面と向かって言う」「NOと言えなかった顧客にもNOと返してみる」「職場環境の問題点について、改善案を社長に提案してみる」…経験上、これまで無理と思っていたことも、やってみると意外と事態は良い方向に変わるものです。そうして動いた経験は、自身の力となり自信につながるので、何もせずに泣き寝入りすることはもったいないと考えています。
ただ、動いても改善されない時・直らない時、そして「会社を変えるしかないと判断した時」は、もう転職すべきタイミングです。
人間つらい状態が続くと、心も体も弱り、「改善しよう。なんとかしよう」という気力も体力もどんどんなくなっていきます。結果、つらいまま過ごしてしまい、後で後悔することになるのは自分自身ですので、そんな悲劇は避けるべきです! さらには、「会社をやめる時:こんな事をしてる場合じゃないかもしれない」で書いたように時間は有限ですので、辛い環境にずるずる居続けるのは本当にもったいないことです。
ちなみに、時には肩の力を抜くことも重要です。辛い状況に陥って、既にかなり追い込まれてしまっている場合は、「このつらい状況から早く逃げたい!」と感情的な言動となりがちです。休暇をとったり・休職して、「現状」を無理してでも変えてみる。こんなことも視野に入れてみましょう。
3.理想を追い求め過ぎない
前項では「理想と現実のギャップ」のうち、「現実」について書いてきましたが、ここでは「理想」を調整する視点についてです。
突然ですが、「何パーセントの力で仕事をしてますか?」。経験上、辛さを感じている人からの回答は、「100%(あるいはそれ以上)」です。私自身も、体を壊した時はそうでした。
一方、周りにも同じ質問をしてみましょう(あるいは観察してみましょう)。特に、辛くなさそうな人に聞いてみましょう。そうすると、その人が活躍しているか否かに関わらず、「70%」とか「80%」とかが返ってくることが多い気がしています。
「理想」を追い求め過ぎて、めいっぱい頑張る必要はないかもしれません。例えば、必要以上にこだわったり・完璧主義に走ったりしていませんか? 少し抜いてみたり・立ち止まってもいいんです。仕事に限らず何事においても、「理想」が高過ぎる時は、「遊び」の部分がなく、なかなか幸せになれないことが多い気がしています(あくまで個人的な見解です)。
以上、「会社が辛い時の考え方」、そして「転職する/しないの判断ポイント」について書いてきました。
辛い状況をずっと我慢していると、確実に心身共に蝕まれていきますので、大変なことになる前にアクションをとるべきです。「理想」と「現実」を上手く調整しながら、後悔しないキャリアを積み上げていく…、言葉で言うほど簡単なことではありませんが、自分自身への自戒も含めて、心掛けていきたいものです。
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