転職後の「前職との関係構築・人脈作り」のヒント
ビジネスにおける「人脈」は非常に重要です。情報交換したり、仕事を紹介しあったり、困った時に相談に乗ってもらったり…、私自身も多くの人に助けられてきました。
ちなみに、ここで言う「人脈」とは、異業種交流会や紹介で会って名刺交換しただけの人とのつながりではありません。“苦楽を共にした戦友”とも言える人とのつながりを、どれだけ作れるかが重要と考えています。表面的ではなく、互いの良い所も悪い所も知っている関係…そんな「人脈」を増やしていきたいものです。
さて、社会に出た後に、深いつながりが構築できるかもしれない環境は、「日々の仕事」以外にはあまりありません。人生のうち最も長い時間を費やし、皆が真剣にコトに当たっているのが仕事だからです。だからこそ、「今の会社のメンバーとの人間関係」は、のちのちのビジネスにとって貴重な「人脈」となり得るのです。
そんな貴重な前職の人間関係が、「転職によってリセットされてしまう人」がいます。もちろん転職後に会うのが気まずい人もいますし、円満退職とはいかなかった状況もあります。ただ、完全にリセットしてしまうのはあまりにもったいないことで、これまで培ってきた人間関係を「人脈」として残し続けたいものです。
本日は、転職という機会を通じて、その後の「人脈」を維持・構築していくためのヒントについて考えていきたいと思います。
1.仲の良い人とは、とにかくつながっておく
前職時代に仲の良かった人に退職後にも連絡を取ることは、そこまで気は重くないはずです。改めて言うことでもありませんが、連絡を取りやすい人とのつながりは必ず残しておきましょう。
ただ、いくら仲の良かった人でも、しばらく連絡をとっていないと、そのままフェードアウトしがちです。互いの近況報告でもなんでもいいので、あえて意識して定期的に会うようにすることが重要かと考えています。「互いの成長を確認する」と同時に、「当時の苦楽を笑い飛ばす」ことができる関係は本当に貴重です。
2.退職をきっかけに再度つながる
退職後に良い関係が築ける可能性が次に高いのは、「以前に一緒に仕事をしたけど、部署異動や別プロジェクトになって今は疎遠になっている人」です。
こういう人達とは、昔に苦楽を共にした間柄ですので、退職を機に連絡をとることで、その後も関係が続くことが多い気がしています。「退職前に一度飲みに行きましょう」…その一言が、その後の良い関係につながったりします。
私自身も、新人の頃にお世話になった後に疎遠になっていた先輩と、退職を機に飲みに行くことになりました。社内でも厳しいことで有名な人だったので、在職中は気まずい状態だったのですが…、これまで私の成長を温かく見守ってくれていたことを知り、今でも定期的に会うようになりました。
3.これまで接点のなかった人との関係構築
在職中にあまり親交のなかった人でも、各領域の専門家など「接点を持ちたかった人達」に積極的にアプローチするチャンスです。意外なことに相手もこちらの話を聞いていることも多かったり、あまり遠慮しない方がいいかなというのが個人的な印象です(退職者に冷たいという人はほぼいません)。
退職の挨拶だったり、FacebookやLinkedInなどのSNS経由だったり、アプローチする機会はいくらでもあるはずです。
なお、ちょうど退職時でなくとも、時間をおいてからのアプローチもあり得ます。私自身も最近、退職してから数年振りに、その会社の卒業生の同窓会を開きました。仲の良い同僚と協力しての開催でしたが、退職後に一切連絡をとっておらず気まずかった人達とも再会することができ、その方々とは今後の良い関係に発展しそうな気がしています。
「これを実施すれば人脈が広がる!」という魔法の杖はありません。ただ、転職をチャンスとみなして、上記のように色んな人に/色んな角度からアプローチすることで、つながる人間関係も多いと思っています。
仮に気まずい退職であったとしても、時間をおいてアプローチするなど工夫次第でプラスに転じることもできます。上記はほんの一例ですが、転職時の人脈構築のヒントになれば幸いです。
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