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ジョブホッパーとは? (企業からの印象・リスク・回避方法)


転職を何度も繰り返す「ジョブホッパー」と呼ばれる人がいます。

我慢強くなさそう等の理由から、企業から敬遠されることの多いジョブホッパーですが…、そもそも「ジョブホッパーとは?」からはじめ、企業からの印象、将来のリスク、そしてジョブホッパー化しないための考え方をまとめました。

 

1.ジョブホッパーとは?

ジョブホッパー(job-hopper)、つまりジョブホッピング(job-hopping)を繰り返す人の定義については、例えば以下のような説明がなされています。

ジョブホッパーとは、2~3年以下のサイクルで職を転々とする人のこと。キャリアビルディングと異なり、収入アップやポジションアップといった明確な目的のないまま転職を繰り返している人を指します。

(出典:エン転職「転職を繰り返すのはアリ?|ジョブホッパーについて考える。」)

ジョブホッパーとは、ひとつの会社への在籍期間が短く、一定周期で転職を繰り返す人のことを指します。具体的には2~3年サイクルで仕事を転々を変えていく人、または転職回数が4回も5回もある人を「ジョブホッパー」と表現することが多いです。

(出典:All about「コンサルならば転職が多くても大丈夫?」)

賃金やキャリア形成の理由で頻繁に(1-2年の頻度で)転職を繰り返す人

(The Free Dictionary/ Cambridge Dictionaries/ Whatls.comの複数出典を参照)

 

2.企業から見た時のジョブホッパーの印象

日本においては、ジョブホッパーに対する風当たりは依然として厳しいです(日本より転職が多い海外でも、ジョブホッパーはネガティブに捉えられることもあります)。

これまでの多くの日本企業では、終身雇用という名の下で、専門スキルを身に付け・社内の人間関係にも精通した人が、仕事の効率化・高品質化を大きく進めてきました。こうした企業にとって、ジョブホッパーが役に立つとはあまり思われていません。その企業における専門スキルは有しておらず、かつ人間関係に慣れる前にまたすぐに辞めてしまうんだろうという懸念があるためです。

こういった企業は以前より少なくなったといっても、まだ数としては多いです。色々な会社で経験を積んだ人が、仮にそういった企業に中途採用された時も、その企業のカルチャー・評価基準の中でジョブホッパーが転職後に活躍することは困難です。更にそういう人はその会社で一生勤め上げる気はなくまた辞めていってしまうので…、「やっぱり転職回数が多い人はダメだね」と結論になってしまいます。

 

ここで見られるように、ジョブホッパーとそうでない人では、考え方が根本的に異なります。前者は、自分がやりたいこと・キャリア形成・給料を追求したい人が多く、不満足な場所で我慢し続けるという判断はしません。かたや後者は、(この考え方が一般的だと想像していますが)仕事だから辛いことも沢山ある、自分や家族が食べていくためには頑張るしかない、いつか報われるかもしれないと。両者ではそもそもの考え方が異なっているのです。

 

なお、専門スキルが必要とされ・心身共にハードな業界においては、転職を繰り返す人は多いです。代表的な業界は、コンサルティングとかITとか専門スキルをもって会社を渡り歩く、そして新しい会社で新しいスキルを身に付ける・キャリアを積む…こんな考え方の人も相応にいます。
(余談ですが、彼ら/彼女らがジョブホッパーと呼ばれることは、あまり聞いたことがありません)

 

3.ジョブホッパーのリスク

ジョブホッパーの主なリスクとしては、大きく以下の3点が挙げられます。

・専門スキルや強みが確立できずに、年をとるにつれて転職先がなくなってきます。あるいは思うように給料が上がりません。特に、客観的に見た時に、職歴に一貫性がない場合はこのリスクが大です。

・会社のカルチャーにもよりますが、社内で重要なポジションに就けるかは、スキルや能力だけには依りません。その会社への忠誠心とか、これまで頑張ってきたからという情の部分もあります。そうした理由から、昇進が遅れたり、重要な仕事を任せてもらえないことがあるかもしれません。

・仕事や会社への不満が一切なくなることはありません。不満を感じた時、ジョブホッパーの思考回路は「すぐに転職」となりがちです。ただ、企業経営的には「不満の原因となる課題を改善・改革していくこと」こそがとるべき選択肢です。こうした課題解決力は、上のステージに行けば行くほど求められますが、「すぐに転職」とするだけでは課題解決力がなかなか身に付きません

 

4.ジョブホッパーのデメリットではないところ

ジョブホッパーという言葉は上記のように悪い意味で使われますが、見方を変えるとデメリットばかりではないかもしれません。以下、デメリットとは言い切れないポイントです。

・転職先では、初めての業務や人間関係に慣れていくというキャッチアップが必要です。ジョブホッパーはこのキャッチアップに慣れている訳ですが、こうした柔軟性・変化適応力は、変化の激しい時代においては重要です。

・今後、今の会社は潰れるかもしれませんし、今強みとしているスキルは陳腐化するかもしれません。そんな時、会社にはすがらない生き方、かつ多種多様な経験をしていることで、将来のリスクに上手く対応できるかもしれません。

・最初のうちはジョブホッパー化していても、どこかで自分の天職に出会うかもしれません。1つの環境しか知らないと、実は自分に向いていなかったり・本当にやりたい仕事ではないかもしれませんが、他の環境を知らない中ではその判断すら不可能です。ジョブホッパーは色んな環境を見てきたため、自分の向き/不向きや天職を見つけやすい状況かもしれません。

 

5.ジョブホッパーにならないために

一般的には良いイメージがないので、ジョブホッパー化を避けたい人も多いと思います。

ジョブホッパーにならないための正攻法は、「自分の中長期的なキャリアプランをしっかり作って、時代の流れ・トレンドの変化には対応しつつ、自分のやりたいことの軸をブラさないということ」と考えています。
今後転職を考えていたとしても、例えば「今の会社で少なくとも何年は○○の経験を積む…」といった具体的なイメージを持っておくということです。

なお、ジョブホッパーとなってしまう人の特徴は、大きく3点あると思っています。それは「こうあるべきが強い」「自分の問題点に気付かない・直せない」「自信が裏目に出てしまう」の3つです。
これらの特徴にはまらないように注意することも重要ですので、それぞれについての詳細は「「ジョブホッパーになる人の特徴」から学ぶ」を参照頂けますと幸いです。

 

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