転職時の失敗談「面接で実力のなさが一瞬でバレる言葉」
転職時の面接や書類においては「使う言葉」が大事です。どういう言葉を使うか次第で、実力がないことが一瞬で相手に伝わってしまうこともあります。今回は、最近よく出会う失敗例「流行りの言葉を連呼するヒト」についてまとめました。
1.流行りの言葉を連呼するヒトの特徴
私が面接官として面接に臨んできた過去を振り返ると、ビジネスに関する流行りの言葉を連呼するヒトは、以前から少なからずいました。ただ最近はネット上でこうした言葉が頻繁に出てくるためか、そういう残念な人の数がかなり増えている気がしています。
深い考えナシに使われる言葉の代表例は、(粒度感はバラバラですが)「人工知能・AI・ロボット」「VR(バーチャルリアリティ)・AR(拡張現実)」「ビッグデータ」「データサイエンティスト」「デジタル」「ソーシャル」「グローバル」…。
面接のシーンで言うと、以下のような中身のない言葉が発せられます。
「御社が取り組んでいるデジタル領域に関心があり…」
「将来、人工知能に関わる仕事をやりたいと思っており…」
「これからはARやVRが来ると思います。そうしたら暮らしが変わるので…」
誤解がないように補足しますと、こういった領域はこれからの企業経営にとって非常に重要です。真剣に取り組んでいる企業・研究機関もたくさんあります。
ただ、問題なのはこういった最新の領域を深い考えナシに語ってしまうことです。こんなことを言う人に対して「具体的にどう考えているのか?」「どうしてそう考えるのか?」と深堀すると何も返ってきません。詳しく語ることができないか、ネットや雑誌に書いてあるような一般論の枠を出ることがない…。そして論点をずらした回答をされて、コミュニケーション力にもバツがついてしまいます。
流行り言葉を使う人の気持ちを察すると…、最新のこんなことも知ってるんだよという見栄なのか、ただ単に流行りに乗っかろうとしているのか…、昨日ネットニュースや人から聞いたんだろうなと思わせるくらい中身がなくて痛々しいことが非常に多いです。
なお面接官として私がこういう人に出会うと、考える力×・コミュニケーション力×でかなりの確率でノックアウトです(さらには経験上、こういう人と仕事すると本当に実力がない。最新のことどころか、基礎すらできてないことが多いので…)。
こういったふわっとした流行り言葉を使うくらいなら、面接では自分自身のリアルな業務を、地味でも・当たり前すぎてもいいのでしっかり話してもらう方がよほどいいです。どれだけ自分で考えて動いてきたか。当たり前のことをサボらずにちゃんと続けてきたか…そういったことを企業側は見ています。
2.本当の天才の発想
ちなみに、(面接以外の場で)新しい技術やテーマで世の中に大きな影響を与える「本当の天才」と出会うこともあります。こういう人らと話してると、上記の人とは「発想が真逆」。
「こういうことがやりたい」「こんなことできたら楽しいよね」が非常に具体的で、心の底からそう思っていることが多いです。話しているだけで、大き過ぎるエネルギーが伝わってきます。そしてそのやりたいことを実現するために必要な技術・リソース・資金等を集めるべく動くという順序です。もし最新技術が必要ならば、それを開発・採用するという発想ですね。
さいごに
深い考えが伴わない「流行りの言葉」は、このように非常に危険です。もし次の面接の「志望動機」や「将来やりたいこと」でこういったコトを言おうとしてるなら…、それはマイナスでしかありませんので要注意です!
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