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転職回数が多いことは悪いことなのか?


頻繁に会社を変える人がいます。昔は、転職回数が多いことは「責任感がない」「またすぐに辞めるんだろう」なんて声もあり、面接時にはデメリットになりがちでした。

一説には「転職できるのは32歳まで」なんて言われてきましたが、実際にはどうなんでしょうか? 個人的に考えることを書き連ねていきます。

 

1.「転職回数が多い=採用時に不利」は今や幻想!?

これまで日本の採用においては、「転職時の年齢が高いことはデメリット」でした。その理由は「これまでの日本人のキャリアのありかた」にあります。これまでは、大学卒業後に入社した会社にて、その会社独自の専門性を身につけ、文化に浸かりきって、人脈を社内で作り上げる…というキャリアの人が多く、年齢が上がってから新天地に移って価値を出すことは確かに厳しい状況でした。

採用する企業側も、仕事に対する考え方・スキル・人脈が固まった人が、入社後に活躍する確率が高くないことを経験的に知っています(散々苦しめられてきました)。だからこそ敬遠してしまっていたのはどうしても避けられません。

 

ただ、時代は大きく変わりつつあります。転職を繰り返して良質な経験を重ねている人は沢山います(一方、悪質なキャリアコレクターもいますので要注意!その話はまた別の機会に)。そんな人が転職に苦労しているかというとそういう訳ではなく、むしろ引く手あまただったりします。

つまり転職回数や年齢は、転職可否には関係ありません。それより大事なことは、「その人がこれまでにどんな体験をしてきたか」、そして「それが今後のバリューにつながるか」…この2点です。

 

もちろん、意味なく転職を繰り返してきた人には厳しい現実が待っています。そういう人に関しては、職務経歴書を見ながらこれまでの転職理由を一つずつ聞いていくと大体分かります。「この人はキャリアについてあまり考えずに、なりゆきでここまできたんだなあ」と。

そうならないために、戦略的にキャリアを積み上げていきたいところですが、先が見えない時代に「戦略的に」というのは…実際には難しいところ。ここで我々ができることは、「自分が重ねてきたキャリアを振り返って、どう意味付けるか・将来とどう関連付けるか」だと考えています。つまり、「これまでの経験を掛け合せると、こんな新しいことができる」という考えに具体的に辿り着けるかどうか。

例えば、「普通のビジネスパーソン」に、「実は昔にお笑い芸人を目指していた」とか「趣味で勉強しスマホのアプリなら自力で作れる」が掛け合わされてくると、その人のチャンスはぐっと広がります。
他にも、大学の専攻がビジネスに関連したとか、偶然にも出身地でビジネスすることになったとか、点と点が線につながった経験あるのでないでしょうか?

 

更に最近は、転職回数が多い人をよく見かけるだけでなく、プロ経営者が増えてきたり、クラウドソーシング等の外部委託も増えてきました。今後も益々、人材の流動性は高くなってくると思います。

多くの企業には固定リソースを抱える余力も、成長させる時間もありません。企業の「外部を受け入れることへの抵抗感」「外部とコワークするスキル」がもう少し変われば、この人材の流動性は一気に高まることでしょう。

 

2.転職を繰り返してしまう時は、大きく考えを変える必要あり! 

ただ、誤解がないようにお伝えしておくと、「転職回数が多いこと」が良いという訳ではありません

周りを見ていて思うのは「転職を繰り返している人の退職理由は結局、根っこはおんなじ」ということです。例えば「何か嫌なことがあると(表面上の理由は様々でしょうが)すぐに辞めてしまう」という風に、同じことを繰り返してしまいがちです。

この辺りの根っこの部分に早く気が付いて、家族のために我慢したり、考え方を変える、同じ轍を踏まないために努力するといったことは必要です。本質的に企業勤めが向いてない人もいます。
例えば自分の思うことができないからと辞めてしまう人は、家族を持つ・両親の介護等の大きなイベントがない限り、転職を繰り返すでしょう。企業勤めだと、やりたいことが100%できることはあり得ませんので。そういう人は転職を繰り返してもだめで…起業するなり、隠居するなりしなければ(笑)。

 

あと、この問題は決して自分だけの問題ではありません。例えば嫌なことがあってぱっと会社を辞める時は、自分だけがしんどい訳ではありません。残された周りの人達もそれ以上にしんどいことが多いです。例えば引継ぎ一つとっても、今の陣容で「その人がやっていた仕事」を問題なく引き継ぐことは、かなりの負荷となります。だからこそ、どこかの会社のキャッチフレーズじゃないですが、「転職は慎重に」。

例えば憧れだけで、スキル的にミスマッチな企業に行ってしまうと、入社後に必ずその「憧れ」の裏の部分が見えてしまいますので、また新たな憧れを追い求める旅に出ざるを得ません。

 

まとめ

以上をまとめると、今の時代、「転職回数が多いこと」はそこまで気にしなくていいと考えています。転職回数の多い中堅・シニアで活躍している人は多くいらっしゃいますし、自身の転職にどんな意味があるかは考え方次第です。

一方で、「自分が会社を辞めてしまうパターン」に真摯に向き合うことは大事と考えています。転職後に、新しい環境でルール・人間関係を覚えながら「立ち上がる」のは大変な労力を要します。その努力を複数回するより…、会社を辞めるパターンを冷静に見つめ直し、転職しない道を模索することも必要だと考えています。

 

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