転職後、活躍できない人の特徴(失敗しないためのヒント)
これまで数多くの転職者を見てきましたが、残念ながら、転職後に活躍し続けている人はそこまで多くはありません。本日は、中途入社組がはまってしまういくつかの共通パターン2つについてのお話です。
1.素直になれない
私が感じる限り、最も多い理由はこれですね。「すなおになれない」
前職までに培ってきた「仕事の考え方や進め方」を、新しい職場に持ち込もうとする人です。これは、年齢が上がるほど、あるいは前職の成功体験が強いほど、深刻です。大コケしてしまいます。
前者は、多くが管理職くらいで入社しますので、新しい職場でも最初からそれなりの影響力があります。そこに新しいマネジメント手法を持ち込むので、下は反発しがちです(表面には出なくても、心の中では反発)。日報を細かく書かせたり、意味のない会議を設定したり…。下にそっぽを向かれるとどうしようもなく、四面楚歌状態に陥ってしまいます。
後者は、昔のやり方を捨てられません。昔のやり方で成功したので仕方ないことかもしれません。指摘や注意をされてもプライドが許さないんでしょう、絶対に直しません。結果、パフォーマンスが上がらずに社内での肩身が狭くなる、あるいは過去の素晴らしい自分とのギャップに悩み、精神的に追い込まれてしまいます…。
結局は、前職には何らかの不満があって辞めた(=捨てた)はずなのに、「仕事の考え方・進め方」を捨てきれていないことが多いようです。私も転職経験があるので気持ちは分かります。ただ、そこは最初にぶち壊さないとダメなんです。私の場合は「強烈な体験」でした。今となっては懐かしい話ですが、オニのようなボスに最初にガツンとやられて、凝り固まった考え方は粉々に砕かれました。
2.一人で立とうとしない
次に多いのが、(無意識的に)そもそも一人で立とうとしないケースです。
例えば最近聞いた「ある方(Fさんとします)」の話では、Fさんの前職ではそれなりの年齢や役職になると、会社からヒトを与えられ、組織の中で仕事を進めていました。ただ、転職した企業は放置プレイの会社で、Fさんは管理職で入社したもののチームは与えられず、かつ業務上の目標さえ上げればなんでもいいということで、ほったらかしだったとのことです。
そこで一念発起してゼロから一人で動ければよかったのですが、Fさんは、上からの明確な指令の下に動くスタイルで、それが全てでした。Fさんは最後まで、上司の顔色を伺いながら、指示を仰ぎ、それを忠実にこなしていました。ただ、新しい会社のカルチャーでは、そういう独り立ちしない姿勢は良しとされませんでした。結果、Fさんは最後まで変われずに、再度転職することになってしまいました。
さいごに
もちろん、事態はこんなに単純な話ではありませんし、他にも理由は沢山ありますが、典型的な失敗を事前に知っておくことで「避けられる悲劇もある」と考えています。
–
■ 転職を成功に導くために
情報収集や客観的アドバイスをはじめ、自分に合った「転職エージェント」「転職サイト」との出会いが、転職活動の満足度を高めます。
・自分の市場価値がどれくらいか知りたい
・今すぐ新しい仕事を探したい
・いち早く転職活動を終えたい
スポンサード リンク