転職クエスト

本日は、知り合いのDさんに話を聞いてきました。Dさんは憧れの会社に転職後、新しい環境で頑張っていたのですが、頑張り過ぎて体を壊してしまいました。折角、希望通りの会社に入ったのに、どうしてつまづいてしまったのか…その理由をお話してもらいました。 

私「最近は体調どうですか？　ちょっと聞きにくいんですが、転職後の話を聞かせてもらえませんか？」

Dさん「最近は落ち着いてますよ。ありがとうございます。転職した会社は、昔からの憧れの会社だったこともあり、内定もらった時は本当に嬉しかったんです。とびきり頑張ろうって。でも、今思うとその意気込みが強過ぎたんだと思います。」

私「それで頑張り過ぎてしまったんですね…。つらくなった時、会社には言わなかったんですか？」

Dさん「周りには優秀な人が多くて、なんとか追い付こう・役に立とうって考えが強くて、正直自分では言えなかったんですよね…。特に入社直後だったので、もし音を上げたら、この会社でのキャリアに傷が付く・評価が下がる…とか、今思うとどうでもいいことばかりを考えてました。」

私「会社や周りは、ひたすら頑張るっていう雰囲気なんですか？それはそれで問題ですが…」

Dさん「そんなことはないですよ。ただ、入社直後の私は、そんなことは分かりませんでした。知り合いや相談できる人もいませんでしたし、自分のことでいっぱいいっぱいだったので、周りを冷静に見れていませんでした。入社直後にひたすら頑張ろう！って人は、私に限らず多いんですよ。優秀で自分に自信がある中途入社組が多いので、その中でも真面目な人に限って、極限まで頑張り過ぎてしまう傾向があるみたいです。」

私「私が殊更言うことではないのですが…、体を壊してしまったら元も子もないので…」

Dさん「ですよね。本当に身に染みました。まさか自分がそうなるなんて。今は、別の会社で、自分のペースで仕事してます。周りをよくよく見ると、今の会社でも中途入社組はやっぱり張り切り過ぎてます。スタートダッシュはもちろん大事なんですが、そこで踏ん張って突破できる人と、そうでない人が明確に分かれます。最近は、後者のつらそうな人、特に周りに相談できてなかったり、自分しか見えてない人にそっと声掛けしてます。自分と同じ失敗する人が少しでも少なくなるように…」

Dさんの最後の言葉にもあったように、中途入社組は猪突猛進で頑張りがちです。立ち上がりに負荷がかかるのはしょうがないんですが、今まで多くの方が残念ながら潰れてきました。思い詰め過ぎずにどこかで遊びの部分は意識しつつ、いざという時の緊急時ホットラインは確保しておく必要があるかなと考えます。