転職クエスト

転職によるキャリアチェンジは、人生において大きな決断です。
やりたいことができるチャンスを掴める一方で、その転職が上手くいくかどうかには不安が伴います（私自身もキャリアチェンジ経験者ですがその時は不安でいっぱいでした）。

今回は、そんな不安を解消するための心掛けをまとめました。キャリアチェンジにあたっては数多くの失敗談も聞くため、決断にあたっては慎重に考えたいところです。

 

具体的な話の前に、キャリアチェンジのメリットを整理しておきましょう。

キャリアチェンジは、今の業界や職種を変える数少ないチャンスです。新卒の頃に社会・仕事のことが十分に分からないまま会社を決めてしまい、当時の選択に後悔している人も多いのではないでしょうか。一旦入った会社では、職種を変えることくらいは可能かもしれませんが、基本的にハードルは高いです。
こうした時に転職は、業界・職種を思い切って変える数少ないチャンスです。

 

それでは以下にて、キャリアチェンジを成功させるための３つの心掛けを見ていきましょう。

 

1.情報収集時に押さえるポイント

まず、キャリアチェンジで希望する業界・職種の実態を知りましょう。外部からは実情は分かりにくいことに加え、隣の芝は青く見えるもので、憧れも含めてどうしてもよく見えてしまいます。そんな時、知り合いに聞く・ネットで調べるところから始めて、よりリアルかつ客観的な情報収集が必要です。

その際に有効な方法の一つは、「転職エージェント経由での情報収集」です。転職エージェントは、企業との接点も多く情報が集まりやすい存在ですし、更には転職した人のその後の活躍に関する情報も持っています（どんな人がすぐに辞めたか等）。転職エージェントに登録・相談するのは無料ですので、積極的にリアルかつ客観的な情報を取得するようにしましょう。

特に、以下は最低限押さえたいところです。

・キャリアチェンジによって求めるものはどこまで満たされそうか？
その際どういった悪い面があるか？（例：給料はいいが労働時間は長い）

・企業がキャリアチェンジしてくる人に求めるものは何か？

・キャリアチェンジで成功している人・失敗している人のパターンは？

・希望する業界や職種にはどんな性格の人が多いか？どんな文化の企業が多いか？

・転職後のキャリアは？（例：辞める人が多くないか？）

 

加えて転職エージェントのキャリアコンサルタントには「今がキャリアチェンジすべきタイミングかどうか？」そして「キャリアチェンジに必要なスキルや経験はあるか？」、この２点について客観的な意見を聞いてみましょう。

 

2.ストーリー性のある転職理由の組み立て

企業が特に気にするのは「どうしてキャリアチェンジするのか？」そして「ウチでどんな貢献ができるか？」の２点です。この質問への回答をどう組み立てるかが重要です。

その際に押さえるべきポイントは、以下と考えています。

・これまでのキャリアをリセット・否定はしない。企業に「あれ？昔は何を考えていたの？」と思われる懸念があります。それよりは、「これまでの経験が次に生きること」を納得してもらう方向で話を進めましょう。

・「これまでのキャリア」と「次の転職」「将来やりたいこと」が１つのストーリーで繋がっていることを説明しましょう。これまでのキャリアが一見関係ないように見えても、無駄な経験はありません。論理的につながる範囲で、”これまでの経験が貴社に新しい風をもたらす（＝価値を生み出す）”くらいの勢いで組み立てていきましょう。

 

3.キャリアチェンジ後の活躍に必要なスキルや知識

キャリアチェンジする際には新しいスキルや知識を獲得する必要がありますが、先に勉強してからチャレンジしようとしている人も見掛けます。机上で学ぶことも大事ですが…、実務では使わないことも多いので、現場で学びながらアウトプットを出していくのがいいでしょう。

私自身も最初の転職は大きなキャリアチェンジだったのですが、最低限のことだけ学んだ上で思い切って飛び出す勇気も必要です。主体性と素直さがあればなんとかなるというのが、自身の経験に基づく考えです。あとは心身共にハードなことへの覚悟ですね。

※以下、関連記事です：

・転職時にアピールできる実力のつけ方「仕事に対する姿勢」

・転職後、活躍できない人の特徴

 

まとめ

キャリアチェンジを伴う転職の難易度は、通常の転職と比べて格段に高まります。企業にとっても、専門性が低い人を採用するメリットは大きくないでしょう。そのため、より入念な情報収集、転職エージェントへの相談、納得性のあるストーリー作りといった準備を十分に進めていきましょう。