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転職時にアピールできる実力のつけ方「仕事に対する姿勢」


世の中には、転職時の職務経歴書作成や面接突破のテクニックがあふれています。ただ、会社が本当に見極めようとしているのは何より「その人の実力」です。

この実力の中でも、特に共通して会社が見ているポイントは「仕事に対する姿勢」です。専門スキルや知識はいつでも覚えることができますが、「仕事に対する姿勢」は他人に言われてできるようにはなりません。姿勢は、その人の根本的な考えによるため、一朝一夕では身につきませんし、更には面接で取り繕うことも困難です。

日々の仕事の中で、あるべき「仕事に対する姿勢」を身につけるためにはどういった点に意識するべきか、そして転職時にどうアピールすればいいのかについて考えていきたいと思います。

 

1.会社が共通して見ているポイント

「仕事に対する姿勢」に関して、典型的な駄目パターンは「言われたことだけやる人」です。こういう姿勢は、面接における少しのやりとりですぐに分かります。例えば、仕事内容を突っ込んで質問すると、詳細が答えられずにリアリティがない、仕事の本質を外したことしか返ってこない、自分が悩んで意思決定した後が感じられない…等がありありと見て取れてしまうのです。

会社が共通して欲しい人材の一要素が、「どれだけ主体的に考え・動いてきたか。そして結果を残してきたか」です。これを日頃から意識してきたかどうか、そして面接時にちゃんと説明できるかどうかが、転職成否に直結すると考えています。

 

2.主体的に仕事をする

まず強調したいのは、「どんな仕事でも主体的に仕事ができる。その領域のリーダーになれる」ということです。

例えば、プレゼン資料を印刷してホッチキス留めする…という仕事をイメージしてください。こうしたシンプルな仕事であっても、プレゼンの状況や資料をイメージした対応を主体的に工夫できる人とできない人では明確に差が出ます。もし何も考えなかった場合は、シニアな人が読めない大きさで印刷したり、各紙がバラバラだったり、ホッチキスの位置のせいで文字が一部見えない…といったように、プレゼンの足を引っ張る要素はいくらでも出てきます(プレゼンを受ける側としても、上記資料を受け取った瞬間に、相手の会社の荒さを感じてしまいます)。シンプルな作業であっても、本来の目的・相手のことを考えて主体的に工夫することで、プレゼン全体に貢献することができます。

 

こういったちょっとした主体的な工夫が、長年にわたって積み重なり大きな違いとなります

主体的に考えて動いてきた人は、日頃から信頼を重ねることで、次第に大きな仕事を任せてもらえるようになります。そしてその時には既に主体性が身についているので、大きな仕事に向かう時にも自分で考えて動けます。そして更に大きな仕事が回ってくる…という好循環に入ります。

逆に、日頃から言われた仕事しかやらない人は、箸の上げ下げまで指示するようなマイクロマネジメントの下に置かれ、大きな仕事をなかなか任せてもらえません。何かの拍子でたまたま抜擢されたとしても、日頃から自分で考えて動く癖がついてないので、やっぱりちゃんとした仕事ができません(そして再チャレンジもできずに、仕事のレベルは低いままという悪循環に…)。

 

「私は意思決定をする立場にないから」「今、大きな仕事を任せてもらっていないから」…と言う前に、どんな状況でも主体性をもって仕事をすることが可能です

 

3.職務経歴書・面接で結果をアピールする

前述「どれだけ主体的に考え・動いてきたか。そして結果を残してきたか」の後者については、職務経歴書・面接等では「相手がイメージできる数値で説明する」ことがポイントの一つです。

数値は、財務数値やKPI(Key Performance Indicator。重要業績評価指標)が挙げられます。ちなみにKPIとは財務数値につながる管理指標のことで、例えば「売上に直結する受注件数」。

なお数値の説明にあたっては、「相手がイメージできること」には十分注意しましょう。
時々、ピンとこない数値を言う人もいます。例えば「新規事業立ち上げに関わり、チーム人数が5人になりました」とだけ言われた場合、「5人」がすごいのかどうかイメージがつきません。ここでは「2人で新規事業を立ち上げ、売上が当初目標を越えて推移したため、3人増員して5人のチームにまで成長させました」のように、せっかくの頑張りを上手くアピールすべきと思います。

 

ちなみに、数値に直接関わっていない人についても、「自分の給料に対して、会社にいくら貢献できたか」は日頃から定量化できるはずです。この辺りの経営感覚がある人は貴重なので、転職市場においても引く手数多です。

上記について少し整理しますと、会社損益は以下のようなイメージになっています。

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給料は労務費や人件費から支払われています。さて、この中で、どの財務数値に影響を与える仕事をしているかを改めて考えてみてください。売上を増やす仕事ですか?原価を減らす仕事ですか?販管費を減らす仕事ですか?…そして実際どれくらいの利益に貢献できたでしょうか?

経理や広報等といった直接的に利益貢献しない仕事でも、仕事に対する姿勢として「会社の利益にどれだけ貢献しているか」を意識するようにしましょう。例えば経理の場合、各人が個別に経費精算した時と比べて、経理部として業務集約する方がいい。かつ日々の業務効率化によって、以前より少ない人数で仕事を回せるようになった…という説明が可能です。

 

最後に。繰り返しになりますが、会社が共通して見ている「どれだけ自分が主体的に考え・動いてきたか。そして結果を残してきたか」は日頃からの積み重ねの賜物です。まずはできることから始めましょう。

例えば、「今日の仕事でもらったいくらの給料に対して、いくらの貢献ができたか?」というシンプルな質問への答え方から、日々すべきことを組み立てていくのがいいと考えています。

 

※なお、仕事に関する実力については次の記事も参考になりますので、参考にしてください「ビジネスパーソン必読!劇的に仕事ができるようになる秘訣

 

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