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20代のキャリアプランを考える時に起きやすい勘違い・間違い


将来のキャリアプランを考える際に、20代の過ごし方は重要です。20代をどう過ごすかによって、その後のキャリアは大きく変わるでしょう。その理由は、この頃に仕事に対する考え方や姿勢、そして強みとなる領域やスキルレベルがおおむね決まるためです。

これらマインドセットとビジネススキルは仕事を進めるための足腰となり、その後のキャリアの土台となるでしょう。土台がもろいとその上に形成されるキャリアはぐらつきますし、盤石であれば確固たるキャリアを形成できることになります。

今回は20代におけるキャリアプランを考える上で「起きやすい勘違い・間違い」を4つまとめました。あわせて、それらにどう対応していくかの方法も考えていきたいと思います。


勘違いが起きやすいシーン1:将来やりたいことを明確に決めるべき

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顧客ニーズや業界トレンドをはじめビジネスにおいては、あらゆることがどんどん変わっていきます。もし「ウチの業界・会社はあまり変わってないよ」と感じるなら危険かもしれません。どんな業界であってもビジネスは確実に変わっています。例えばモノを考える時間単位が数年~10年と長く、変わりにくいとされてきた電力業界では電力自由化が2016年から始まり、新規プレーヤーの参入によって戦い方は大きく変わるでしょう。

 

どんな業界であっても将来は予測できず、かつ今は強みであることが将来には強みでなくなる可能性すらあります。ここで個人のキャリアプランを考えた場合、「将来やりたいことを決め過ぎること」は、そういった大きな変化に耐えられない可能性が高くなります。夢に向けた熱い想いももちろん大事ですが、ときどき「私はこれしかやりたくない!」と想いが強すぎる人に出会います。こうした人は外部環境が変わった場合に(環境が変わりそうな兆しがあった場合に)、うまく軌道修正ができません。そしてうまくいかない原因を「外部環境のせい」にしがちです。

 

そのためキャリア形成にあたっては、やりたいことの大きな方向性は決めつつも、常にリスクやバックアッププランを考えておくことが必要です。イメージとしては、今の環境でポジションを確立しながらも、常にアンテナを張り巡らしておいていつでも飛び出せるようにしておく感じ。どこでも通用するスキルの獲得であったり、チーム以外の人脈であったり、他分野への興味を持ち続けたりで、大波が来た時になされるがままにならないようにする準備が重要です。

 

 

勘違いが起きやすいシーン2:戦略的にキャリアを形成すべき

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戦略的にキャリアを積もうとしたにも関わらず「結果的に間違った方向に走って行ってしまうこと」が、勘違いが起きやすいシーンの2点目です。

「戦略的に考える」とは“その時点でうまくいきそうな方向を決めること”ですから、その方向は正しくないことも・正しくなくなることも多々あります。そのため間違った方向に走って行かないようにするためには、途中で軌道修正する力が必要です。

この軌道修正をせずに、「正しくない・イマイチな戦略」に基づいて突っ走ってしまう人が少なくありません。結果、的外れなことをやり続けてしまったり・無駄に転職を繰り返してしまったりが起きてしまいます。イマイチな戦略で突っ走ってしまうと、やることなすことが全てイマイチになってしまうので要注意です。

 

キャリアプランを考える際には、もちろんある程度の戦略は必要です。何も考えないまま進むと、あとで振り返ったときに「一貫性のないキャリアを描いてきてしまった…」ということになりがちですので。

戦略はあくまで「その時点で良さそうな方向性の仮説」ですので、進んでみては振り返り・軌道修正するの繰り返ししかないと思っています。そうすることでキャリアの方向性も見失わなくなります。もっと言うと、この「振り返って・軌道修正する力」が、これから本当に必要な力となるでしょう(詳細後述)。

 

勘違いが起きやすいシーン3:なにがなんでも昇進すべき

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社内の役職が上がること自体は、キャリア形成においてもプラスに働きます。「器が人を作る」と言われるように、権限と責任が大きくなることで「見える世界」は変わりますし、日々の動き方や考え方も激変します。例えば一般社員と管理職ではミッションや悩みは別次元。

 

さて、昇進についてはどこで勘違いが起きやすいのでしょうか? それは、なんとか昇進しようと実力や成果以外のことに注力してしまった場合です。

改めて言うことではないかもしれませんが、昇進に関しては実力や成果以外の要素も大きなウェイトを占めます。例えばこれまでに、実力もない・成果もない・年功序列でもないにも関わらず、昇進した人を何人も見てきました。誤解を恐れずに言うと、例えば「上からの覚え」と「運」。これらも実力の一つかもしれませんが、これだけで役職が上がった人には、仕事で成果を出すために必要な実力が伴っていないことが多く、すぐに実力不足が露見することも多々…。例えば一般社員であれば許されたり教えてもらえたことが、管理職になるとそうはいかなくなります。実力がないままに上の役職でつまづくと、そのあとに取り戻すことすら難しくなってしまい、その後のキャリアプランは総崩れです。

 

個人的におすすめなのは、常に一つか二つ上の立場を想定して考えることです。入社一年目の人を例に挙げると、もし自分が入社三年目や五年目だったとすると何を考えるか・どう行動するかを考え続けることです。そうすることで成長は劇的に加速していくでしょう。

 

勘違いが起きやすいシーン4:専門スキルを身に付けるべき

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今の仕事に必要なスキルは身に付けるべきですが、その「仕事用のスキル」だけで安心することは危険かもしれません。大体の仕事は、慣れれば誰でもできるようになることが多いもの。ここで気を付けたいのが、「今のスキルで自分は将来食べていけるのか?」ということです。

例えば製造現場において、ある生産ラインに特化した専門スキルしかない場合は…、製品や設備が変わるだけでこれまでの専門性が吹き飛んでしまいかねません。私の友人も、勤務していた工場が閉鎖されて転勤になった途端、今までのスキルがほとんど使えなくなって苦労している人がいました。

 

そのためどんな職種においても「将来役に立つスキル」が身に付いているかを、常に確認する必要があります。例えば「自分で考える力」「課題を見つける力」「PDCAを回す力」など。なお、ビジネスを進めるときの土台となるこうしたスキルは、業界や会社が変わってもどこでも通用する力ですので一生モノです。

特に転職する場合は、その会社でしか通用しない専門スキルしかないと、(よほど類似業種でない限り)転職の難易度はぐっと上がります。このことに気付くのが30代・40代になってからでは大変なので、20代のうちから「自分が身に付けたいスキル」を意識することで、今後のキャリアの幅が大きく広がるでしょう。

 

■以下、参考記事です。

「地頭がいい」とは? 地頭がいい人の特徴

PDCAサイクルを回すことで「身につく力・向上する力」

 

まとめ

20代は、先を見据えつつしっかり足腰を鍛える時期です。短期的な目線で動いたり・間違った方向に行ってしまうと、あとで全て自分に返ってきてしまいます。

身に付けたいことは、上記で述べたような「自分で考える力」「課題を見つける力」「PDCAを回す力」だけではなく、会計やマネジメントといった経営の基礎知識、更には相手に合わせた言動や共感といった対人スキル…というように多岐にわたります。この辺りを体系化したものは、別途まとめていきたいと思っています。

 

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