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難しい転職を成功させるための「転職戦略立案」のススメ


転職をどう進めていくかには様々な考えがありますが、転職成功のために大事なことは「自分を企業に売り込み、ライバルもいる中、自分に興味をもってもらうこと」です。

これは企業における経営戦略と似ているところがあります。「競合ひしめく中、自社をどの顧客に選んでもらうか」といったところは非常に似ています。

言葉でこう言うのは簡単ですが実際には難しいところです…。私自身も転職の際には苦労しました。今回はそんな苦労も踏まえつつまとめた、「転職戦略」を立案していく方法を考えていきたいと思います。

 

1.3C分析の視点で転職戦略を考える

今回は、企業経営における3C分析のフレームワークを活用しながら、転職戦略を立案していきたいと思います。改めて3C分析とは、顧客(Customer)・自社(Company)・競合(Competitor)の3つの視点で事業環境を分析するフレームワークです。

転職の視点では、顧客(Customer)は「企業」、自社(Company)は「自分自身」、そして競合(Competitor)は「ライバル=他の求職者」に置き換えることができます。

 

3C分析を使う際の留意点は、このフレームワークに情報を書き出すだけでは何も生まれません。次項でお話するようにストーリー立てて順に考え動いていくことで、転職戦略をどう考えていくかが見えてきます

 

20151123

 

2.まずは自分自身から

転職戦略を考える際は、「自分自身」から考え始めるのがいいです。経営戦略とは違い、転職は一人一社、そして活動に限られる時間は限られます。例えば市場が大きい(=積極採用企業が多いからと言って)、気になる企業を全て取りに行く…といったことはあまり意味がありません。最終的に行くことになる企業は、最初の段階で内定が出る企業のうち一社です。

そのため、まずは自分自身にフォーカスして、どの業界・企業に応募していくかを決めましょう。ここで言う「自分自身にフォーカス」とは、「自分が何者か・何をしたいか」をまず整理するということ(自己分析)。この自己分析で押さえたい視点は例えば以下です(自己分析の詳細は「天職を見つけるために!「転職時の自己分析の方法」」、「転職時の自己分析のやり方 〜自分自身・外部環境を知る」)

・自分の強み・弱みは何か?

・将来どうありたいか?将来どんなことをやりたいか?

・夢をかなえるため(=現在と将来のギャップを埋めるため)今何をすべきか?

 

これらを受けて、希望する業界や職種、そして自分のこだわり条件・絶対に避けたい条件をまとめていきましょう。

 

3.次は企業

この自己分析を受けて、自分の希望に合致しそうな企業を探していきましょう

ここで挙げる企業は、いわゆる見込企業。絞り過ぎて応募企業数が少なくなると(一本足打法だと)、思うように内定が出ない場合は精神衛生上よくありません。そのため、第一希望群◯社、第二希望群◯社というように見込企業を広くリストアップしていきましょう。

 

そのあとの実際の企業選びの方法は、「転職エージェントに各企業が求人を出しているかを調べてもらう」あるいは「転職エージェントに希望条件を提示してその中から求人を探してもらう」方法が現実的です。一社一社を自分で調べるのは大変過ぎるので、転職エージェント活用がオススメです(詳細は「転職を成功に導く「転職エージェントの利用方法」」)。

 

なお、転職エージェントからの紹介と同時並行的に、自分でも希望業界や企業をリサーチしていくのがポイントです。例えば希望業界の市場規模や推移、各企業のシェアや特徴、業界トレンド、求められる人材、その業界にいる人の生の声…。転職エージェントからのインプットを受けながら、その企業に本当に行きたいか考え直したり・実際に働くことを想像したり…と準備を進めていきましょう。
こうした準備ができてから応募企業を絞り込むのもアリですが、それでは動き始めるまでに時間がかかってしまいますので、転職エージェントから紹介を受けながら同時並行的にリサーチを進めるのがいいと考えています。

最後に、業界や企業を深く知る中で、先の自己分析をどんどんブラッシュアップしていくのがいいですね。この自己分析が、職務経歴書や面接の成否に直結します。

 

4.最後にライバルの観点

最後にライバルの観点でチェックしていきましょう。ここでのポイントは2つです。

 

1つ目は「動き始めるスピード」です。限られた企業の採用枠に求職者が殺到して、スピード勝負となることも多いです。せっかく準備したのに「応募は締め切りました」となっては悲しいので、ライバルに負けないスピードで動いていきましょう。

 

2つ目は「ライバル比較での強みの打ち出し方」です。何事においても強みは、ライバルとの比較で決まります。例えば「誰にも負けないスキルや経験がある」といったことが明確な強みとなります。

ここでは「企業が求めるであろう条件」そして「その企業を応募する人がどうアピールしてくるか」を想像することがポイントです。例えば、企業が「法人営業の経験者」を募集している時、どういったことをアピールすべきでしょうか?

ライバルに負けないくらいの実績がある場合は、深掘りして「実績」をアピールするのも一つです。あるいは深堀ではなく領域を広げて「法人営業経験」との掛け算を狙うのもアリです。例えば、第二新卒の中で目立つためには、掛け算の一つを「(僅かでも)マネジメント経験があること」とするのが有効かもしれません。逆に経験者の中で目立つには「経験や人柄だけに頼らず、PCスキルや分析力も駆使できること」が差別化につながるかもしれません。

 

まとめ

以上の流れで考えていくと、「自分-企業-ライバル」がつながった状態で、自分がどんな企業にフォーカスして、ライバルに負けないような強みをどう打ち出していくかが見えてきます。

上記を面倒くさく感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、ざっくりでも頭の中で整理しておくと、企業選び・面接等の局面で大きく差がつき、結果として後悔しない転職につながります

 

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