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転職で後悔しないために!自分に合う会社を選ぶ方法


転職時にどういった会社を選べば後悔しないか…そのためのカギは「やりたいこと・求める条件の優先順位を決めておく」そして「会社との相性を大事にする」です。

例えば、やりたいこと・求める条件についてはほとんどの人が考えますが、「高報酬は長時間労働の対価」といったように恩恵の裏には何かを犠牲にする必要があるもの。

転職した後に「こんなはずじゃなかった…」とならないようにするには、自分にとって何が一番大切なのか、何を覚悟するのかを腹落ちさせておくことが重要です。

 

1.やりたいこと・求める条件の優先順位を決めておく

まず自分が何をやりたい・求めるかの想いを大切にしつつ、それぞれの裏にある覚悟・犠牲・リスクを整理していきましょう。

以下に、考える際のフレームワークとなる表をご紹介します(記入内容は例です)。それぞれの視点で自分の想いを埋めていき、その上で優先順位を付けていくという準備を通じて、自分が何をやりたいのか、これからどんな企業を選んでいったらいいのかが整理できます。

 考えるべき視点やりたいこと・求める条件覚悟・犠牲・リスク優先
順位
会社会社の方針や使命をはじめ、ブランド・商品・業界への共感や愛着人の健康を支える食品・医薬品業界への関心あり。特にA社,B社の企業理念に共感A社はブラックだという噂、B社は売上下降気味。実態を事前に押さえる必要あり1
利便性が高い(距離が近い・転勤がない等)転勤含めて場所は気にしない家族の協力が必要(特に子供が大きくなった時の転勤)。事前に伝えておく6
自分将来やりたいことにつながる(スキル・人脈等が獲得できる)未経験業界だが憧れのある業界。この業界でのビジネスをゼロから覚えたい未経験業界で通用するかは未知数4
今のスキル・強みを活かすことができる法人営業の経験を活かした営業ができそう新業界でも今の営業スキルが通用するかは懸念。事前に調べておく3
報酬給与・ボーナスが高い。福利厚生の条件がいい可能な限り給料を上げたい長時間労働orノルマ達成に追われるようになるのは覚悟の上2
ワークライフバランスが保てる(残業が多くない。有給がとりやすい。産休・育休等の制度充実)給料が上がるなら仕事に集中する今より労働時間が長くなることについて、家族の理解を得る必要がある5

(記入例は、別業界から食品・医薬品業界に法人営業として転職しようとしている方の例。家族がいるため、将来も考えて給料アップを重視)

 

以下、それぞれの項目を実際に記入していく際の補足です。

1-1.考えるべき視点

上の表では、会社を選ぶときの視点をいくつか列挙しました。自分にとって重要でないものも含まれているかもしれませんが、あとで考えが変わるかもしれないので一旦書き込んでいきましょう。一方、自分にとって大事な視点がない場合は、追加して頂ければと思います。

 

1-2. 自分がやりたいこと・求める条件

それぞれの視点について、自分が転職先でやりたいこと・求める条件を自分の言葉で書き込んでいきましょう。誰に見せるものではありませんので、本音をどんどん書き込んでいくのが後悔しないためのポイントです。

 

1-3.覚悟・犠牲・リスク

上記で書き込んだ自分のやりたいこと・求める条件は「熱い想い」です。その一方でここでは、「冷静に・客観的に」どういったことが犠牲になりそうか、どういったリスクがあるかを記入していきましょう。将来は予測しきれませんが、あとで「こんなはずじゃなかった」を極力少なくするための大事なポイントです。

例えば高い給料を求める際には、高いノルマを達成するために心身共に厳しい環境は覚悟しないといけませんし、2年目以降の給料は下がるかもしれません。実態が未知数の場合は、その業界の人・転職エージェントなどから情報収集していきましょう。

 

1-4.優先順位

以上、いい面も悪い面も整理したあとで、各視点の優先順位を決めていきましょう。この優先順位に基づいて会社を探していくことになります。

満足度が高い・効率が良い転職のためには転職エージェントをフル活用するのがいいと考えています。そのため会社を探す方法としては、転職エージェントのキャリアコンサルタントにこの優先順位を伝え、自分の条件に合う会社を紹介してもらうのがいいでしょう。

 

ちなみに、実際に会社から内定をもらったあとに、上記表をその会社用に更新することがオススメです。その会社に入社した時に得られるメリット・デメリットを事前に把握することで、将来的な後悔を少なくすることができます。

 

2.会社との相性を大事にする

上記に加えて、その会社のカルチャーに肌が合いそうかどうか、面接等で出会う人と一緒に働きたいかどうかを、自分自身の目でしっかり見極めるようにしましょう。こうした印象は大事です。第一印象が良くなかった人が何人かいたにも関わらず目をつむって入った会社が、第一印象通りの会社だったという話はよく聞きます。例えば、面接官が横柄で人を攻撃するタイプだった場合は、やはりその会社にはそういう人が多いように思います。

 

ここで参考になりそうな視点として以下を挙げます。

2-1.企業理念

その会社の土台でありDNAである企業理念がどこまで社内浸透しているか。これが社内徹底されている企業は、会社として一枚岩でいざという時に強いです。浸透していない場合は経験上、個人主義が強い会社(悪く言うとバラバラで社員間の絆が弱い)。詳細は「転職時にどういった企業を選ぶべきか?(経営理念編)

 

2-2.社員

面接官は「会社の顔」であることが多く、その会社を良くも悪くも表現した人たちです。一方で口も固く、その会社の実態は教えてくれないor悪いところも良いように表現するでしょう。面接官の言葉を鵜呑みにするのは危険です。

内定が出た後に「実際に働く人たちと会いたい」というリクエストに答えてくれる会社がありますので、ここで出てくる人をじっくり観察しましょう。詳細は「転職時にどういった企業を選ぶべきか?(社員編)

 

2-3.面接以外の場

面接以外の場も、その会社を判断する材料としましょう。例えば、トイレ・廊下・受付といったことから、その会社のカルチャーや社員の行動特性を感じとることができます。詳細は「転職時に間違えない「会社の選び方」(会社訪問時に分かること)

 

なお応募企業との相性は、口コミや噂などではなく、面接等を通じて自分が直接感じた印象を大事にすべきと考えています。口コミサイト等では、不満があってその会社を辞めた人の悪口が投稿されていることが多いです。

 

3.まとめ

以上、のちのち後悔しない会社の選び方についてまとめてきましたが、最期は自分の気持ち次第だと思っています。どの会社でも嫌な人は必ずいますし、変なルールにもきっと出会うでしょう。そういうことに出会った瞬間は「後悔」が頭をよぎるかもしれませんが、多少の後悔も、転職を通じてやりとげたいという熱い想いの前には些細なことかもしれません。

 

最後に、後悔がこわくなった時に心を強くする「人生の先輩の言葉」を紹介させていただきます。

「後悔してもよい」と覚悟を決めると、強くなる

by椋木修三(実業家)

 

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