転職時にどういった企業を選ぶべきか?(経営理念編)
前回、”転職時にどういった企業を選ぶべきか?(経験編)“にて、企業を選ぶ際には「どこまで広く/深い経験ができるか」という視点が重要というお話をしました。
今回は、別の視点として「強い企業」の見分け方についてお話をしたいと思います。
前回(経験編)とのつながりを補足しておきますと…、「強い企業」には、成長につながる機会が多く、かつ集まる人々は優秀であることが多いため、結果としてより良い経験が実現しやすいと考えています。
これまで私自身、多くの企業の方々とお会いしてきましたが、「強い企業」と「弱い企業」があります。その両社の差は…、強い営業? 商品開発力? ブランド? 優れた経営者? 優秀な社員? 確固たる財務力? …いずれも重要ですし、「強い企業」を作るには欠かせません。
最近、特に大事だなあと感じるのは、「経営理念・DNA・なんとかウェイといった、その企業の根底に流れるものが、どこまで全社に浸透しているか」ということです。
若い頃の自分は、あまり重要ではないと感じていました。社長が綺麗事を言ってるだけでしょ。朝礼で毎日唱和してるけど、全然意味ないよ…と。 ただ、本当に「強い企業」を見ていると、この経営理念の定着度合が尋常ではないことに気付きました。
例えば最近、ある企業の中堅クラスの方々と会う機会がありました。その企業は増収増益を続け、メディア等でもその強さの秘密が取り上げられることの多い一流企業です。その方々とビジネスのお話をしていると、話の節々で「ウチの企業理念では…」といったような言葉が出てきます。話の文脈上も、その方々の性格上も、「大事な判断基準」として企業理念という言葉を使っていました。
普段の公私の会話で、「ウチの企業理念は…」という話が出てくることはほぼ皆無だと思います。ただ、上記の方々からは普通に話題に上るのです。会社全体が一枚岩になって、とてつもないパワーを発揮できる基盤こそが、この企業の強さの秘密であるような気がしました。これ以外には、偉大な経営者と話した時には、経営理念の話が普通に出てきましたが、それはまたどこか別の場で。
さて、実際の活動時には、希望企業の人との話には、静かに耳を傾けましょう。企業理念・DNAといった話が自然に出てくるか。もし全く話に出てこなかった場合は、企業理念は何か・日常との関連性を聞いてみましょう。聞かれて窮する人も多いかもしれません。そういった企業は社内がバラバラである可能性が高く、あなたが新天地として人生を捧げるには再考の余地が残る企業かもしれません。
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