採用面接時に「してはいけない質問・避けるべき質問」
採用面接においては、面接官を困らせてしまう「してはいけない質問・避けるべき質問」が頻発しています。
本日は、私が面接現場で感じる「してはいけない質問・避けるべき質問」について、お話したいと思います。これらに注意するだけで、ライバルである他の求職者との差をぐっと広げることが可能です。
面接時に避けるべき質問は、大きく2つ「それ聞いてどうする?となる質問」と「調べれば分かるのでは?となる質問」です。面接の現場にいると、この2つには頻繁に出くわすのですが、面接官を悩ませる・辟易させる原因となります。
1.それ聞いてどうする?となる質問
前者の「それ聞いてどうする?となる質問」の代表例は、「残業はどれくらいですか?」とか「休暇(有給)はどれくらい取れますか?」とかです。
ワークスタイルが自分の価値観に合っているかの確認は大事ですが、それを聞いてどうしますか?と思うことが多々あります。仕事ですので、ある程度の繁閑があるのはしょうがないです。忙しいタイミングも、暇なタイミングもどっちもあります。
ちなみに答える方としては、以下のような当たり障りのないことしか言えません(笑)。「残業はゼロではないですが…、実際には仕事の繁閑によりますね。弊社としては悪性残業は撲滅すべく頑張ってます」「休暇は状況によりますが、弊社には理解のある人が多い気がしますよ。実際に一週間とか休暇取ってる人もいますし。その時のチーム内でしっかり話してもらうことになります」。
あとは、答えられない質問です。よくあるのが「離職率はどれくらいですか?」。離職率を公表している企業はありますが…、公表していない多くの企業では、そういったセンシティブな情報は幹部や人事部くらいしか把握していません。あるいは外に出さないとされている数値です。
この場合も面接官としては、「退職者はゼロではないですが…、結構定着してますよ。最近の転職組は/去年の新卒は多くが残ってます(←嘘にはならないように、最も歩留まりが良さそうなパターンを例示)」とあまり意味のないコミュニケーションをとることになります。
2.調べれば分かるのでは?となる質問
面接時に避けるべき質問の2つ目「調べれば分かるのでは?となる質問」で多いのは以下のような質問です。上場・未上場で公開情報の差はありますが、少しは調べて面接に臨んで欲しいなあと思ってしまいます。
・御社は、XX業界でどんなポジションにいますか?強みは何ですか?
・最近はどれくらい成長してますか?海外には拠点はありますか?
・最近はどんな領域に力を入れているんですか?
(ただ「転職時にどういった企業を選ぶべきか?(経営理念編)」でも述べましたが、経営理念については、社員一人一人にちゃんと定着しているかを確認するために、質問した方がいいです。経営理念の浸透度は、その企業の盤石さ・強さを示すパラメータの一つと考えています)
3.してはいけない質問に共通すること
上記2つの質問に共通しているのは、「面接・面談という限られた貴重な時間」を、無駄に費やしてしまうことです。上記質問についても、回答に対するほとんどの対応は「そうなんですね。分かりました」で終了。心の中で「おいっ」とか「あれれ?」となりがちです。面接の時間はもっと有効に使った方がいいですね。
少し辛辣な言い方ですが、こういう質問が出てくるのは、「事前に十分考えてない。あるいは自分をアピールすることしか考えてない」結果なんだろうと想像しています。そもそも面接の目的が“自分をアピールすること”だと思っている、あるいは事前にしっかり準備していない…、その結果、目の前の相手を無視した質問を咄嗟にしてしまうんだと考えています。
4.面接時に「すべき質問」
では、面接時に「すべき質問」はどういったものでしょうか?
面接は、企業が求職者を評価するだけの場ではありません。逆に、求職者が企業を評価する場でもあります。社員さんは優秀そうか? 人として尊敬できそうか? 一緒に働きたいか?等、気になるポイントをしっかり見極めるための質問をぶつけるのがいいかと思います。
「転職時にどういった企業を選ぶべきか?(社員編)」に、面接官に最低限聞くべき3つの質問を書きましたので、ご興味のある方はこちらも参考にしてください。
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