後悔しない転職のために(中途採用を最近始めた会社への転職)
後悔しない転職のためには、転職先の見極めが重要です。
着目したい視点はいろいろありますが、自分のスキル・やりたいこととマッチする企業を選ぶことができた場合は、転職後も大きく活躍できるため、その転職は成功したと言えるでしょう。その一方で、自分が全く活躍できない環境に転職してしまうと…後悔しか残りません。
今回は、会社を見極める視点のひとつ「中途採用を最近始めた会社」に転職する際の留意点をお話していきたいと思います。
1.「中途採用を最近始めた会社」は要注意かもしれない
1-1.中途組にとって立ち上がりのハードルが高い
多くの日本企業ではこれまで、「新卒を採用して育てる」という考え方の基に、会社設計をしてきました。年功序列にもとづいて給与や役職が既に決まっており、順調にいけば入社何年でこの給与と役職…ということが新入社員にも分かるくらい明確となっています。
そういった企業の中には、他社経験者を採用し始めた会社が少なからずあります。背景としては、「グローバル化・競争激化の流れを受けて、これまでにない発想や現状打破を期待して中途採用を始めた」というのがよく聞く理由です。
ただこういったところに中途組が飛び込んで「うまくいった!」という話は多くありません。周りに味方がおらず四面楚歌になってしまったり、生き残るためにカメレオンのごとく同化したり…と、企業の本来の期待が実現できたケースは多くないというのが残念ながら実情です。
ではどうして中途組は新しい風を吹かすことができないんでしょうか? そうなってしまう要因は、以下のようにいくつか存在すると考えています。
・企業側は、”他社で活躍していた人”に来てもらいたいので、相応の給与と役職を最初から提示します。例えば、若いのにいきなり上のポジションで入社します。そうすると、その中途より年長かつ役職が下の人が多く生み出されることになり、そうした人からすると面白くありません。「これまで何年頑張ってきたと思ってるんだ!自分も出世レース上遅れていないのに…」と。
実際の現場はそういった人が支えているので、中途組は現場での協力が得られずに孤立しやすくなります。あるいは「協力しない」まで露骨ではなくても、「お手並み拝見」という雰囲気になってしまい、中途組が立ち上がるサポートが十分ではなくなってしまいます。
・会社には独自の考え方・スキル・専門性があります。新卒の場合だと時間をかけてでもOJTで鍛えていけばいいのですが、中途に対して促成栽培する仕組み・教育体系ができていないことが多いです。
これまでそういった人を受け入れてこなかったので仕方ないことです。結果、中途組は我流で仕事を進めようとして、周りから「あの人は仕事のやり方がわかってない。仕事ができない」となってしまいます。
1-2.事前確認のススメ
ビジネスでは周りをうまく巻き込むことも実力のひとつなので、そういった状況を打破する力の獲得は必要です。ただ、転職した後に「そんなことになるとは思っていなかった」ということにはならないように、会社や転職エージェントには以下を事前に確認しておくのがいいでしょう。
・いつ頃から、どれくらいの人数の中途採用をしてきたか
・中途組は入社後どんな活躍をしているか(≒どれくらい辞めているか)
2.「中途採用を最近始めた会社」で活躍するポイント
前述で述べたように、中途採用を最近始めた会社では新しい風を吹かす余地が大きいため、一度軌道に乗れば、これまでの専門性も武器にしながら大活躍することができるでしょう。
以下にて、そういう会社で一気に立ち上がるためのポイントについて、私の考えを書いていきます。
2-1.仲間作り
まずはなんといっても仲間作りです。仕事でもプライベートでもなるべく多くの時間を共にしましょう。誘われた飲みに付き合わないとかは論外です(笑)。あるいは、自分のやり方を押し付ける…これでは社内に敵を作ってしまいかねません。
こういう会社は「1つの村」のようになっていることが多いため、村八分とならないように振る舞いましょう。
2-2.仕事を一気にキャッチアップ
一方で、仕事のキャッチアップは最速で駆け抜けましょう。仲良くなるだけでは「ヒトはいいけど、仕事がイマイチ」になってしまいますので、最初はぐっと踏ん張ってその会社での仕事をできるようになりましょう。
非効率なところも含めて、まずは今の業務を飲み込むことが大事です。その上でポイントとなるのは2つ、「前職でのやり方にこだわらないこと」そして「わからないところは年下にも頭を下げて教えてもらう素直さ」です。
2-3.足元に注意しながら走りだす
上記までで社内のどこに地雷が埋まっているかが見えてくるはずです。これが分からないと無傷では走れません(笑)。ここまで来たら新しい風を吹かせるための基盤ができたことになりますので、あとは少しずつ自分オリジナルを出していきましょう。
他の参考情報
今回お話した以外にも、会社の選び方については沢山の視点があります。以下もご参考にしてください。
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