第二新卒は面接でココをチェックされている!
学校を卒業後、短期間(約3年以内)に転職する人を「第二新卒」と言います。
かつては「石の上にも三年」という考えも重視され、数年で転職することはあまり良しとはされませんでした。ただ最近では、この第二新卒を積極採用している企業も多くあります。
本日は、「企業が第二新卒にどんなことを求めているのか?」という視点から、「企業が面接時に第二新卒をチェックしているポイント」をまとめていきたいと思います。
1.企業が第二新卒に求めること
企業が第二新卒に求めることは以下の3つです。
・新卒をゼロから教育する場合と違い、ビジネスの基礎が既に身に付いていること
・それでいて前職の仕事のやり方・文化に染まりきっておらず、これからの成長が期待できること
・トラブルメーカーでないこと、あるいはまたすぐに辞めてしまわないこと
企業が第二新卒に期待するこれら3つの視点に基づき、面接時にチェックされているポイントを具体的に見ていきましょう。
2.ビジネスの基礎が身に付いていること
第二新卒には数年のビジネス経験があることで、基礎的なビジネス力が期待されています。面接で分かることとして、以下のようなことが挙げられます。
2-1.仕事上の足腰
業務内容を通じて、会社の仕組みや組織が分かっているか、そして基本的な仕事の進め方が身に付いているかどうか。
2-2.ビジネスパーソンとしての印象
初対面の相手(=面接官)に好印象を与えることができるか。(詳細は「面接時に好印象を与えるために「注意すべき7つのこと」」参照)
2-3.ビジネスマナー
ビジネス上の言葉をちゃんと使っているか、正しく敬語を話せているか、その場にふさわしい身なりか等。
3.これからの成長が期待できること
今後の伸びしろが大きそうかどうかは、面接時に重点的にチェックされているポイントです。面接官は、転職希望者の成長余地を判断するために、以下のようなポイントを見ていきます。
(なお、面接時には仕事内容等が深掘りされることになりますが、「今の自分のやり方が絶対的に正しい」という雰囲気は出さない方が良いですね。各社それぞれの仕事のやり方やポイントがありますので、今のやり方に固執する人は、第二新卒としてはあまり歓迎されません)
3-1.地頭がいいか
地頭とは「どんな局面でも自分で考えることのできる力」と考えています(詳細は「「地頭がいい」とは? 地頭がいい人の特徴」「地頭がいい人になる!「地頭を鍛える方法」」参照)。
この「自分で考える力」について、面接時に最も見られているポイントは「論理的につじつまの合う話ができるかどうか」です。つじつまが合わないことのよくある例としては、「将来やりたいこと」と「今受けている業界」が全くマッチしていないとか、今「多忙なこと」が不満なのに忙しいことで有名な業界/会社を希望している等です。
3-2.これまで主体的に仕事をしてきたかどうか
入社して数年の場合、まだ大きな仕事を任されていないことも多いでしょう。小さな領域であったり、完全に独り立ちしていなかったり…。そんな状況であっても、自分がその領域のリーダーのつもりで、主体的に働いてきた人とそうでない人では、その後の伸びしろは大きく異なります。
この仕事に対するスタンスは、周りが何か言ってもほとんど変わりません。そのため、その人の素質として企業が重視することの一つです(詳細は「転職時にアピールできる実力のつけ方「仕事に対する姿勢」」参照)。
3-3.数値に強いかどうか
ビジネスでは様々な数値が出てきます。売上・原価といった財務数値もあれば、受注件数・稼働率といった指標もありますが、そうした数値の積み上げでビジネスは成り立っています。時間というのも大事な数値です。
「数値に強い」とは、分析や統計等に詳しいという話ではありません。
例えば、「自分は給料の何倍の利益を上げているか」を答えられるかどうかです。あるいは、売上目標○円に対し、「単価○円の受注が○社必要。そのために必要なアプローチ数は○社、既存○件と新規○件で、○月までには目処がつきそう」といった数値が頭の中でイメージできるかどうか。
一言で言うと、「現状やアクションを、数値で的確に表現できること」です。
4.採用で失敗しないこと
第二新卒を採用するにあたり、企業が避けたい失敗は「採用が貢献どころかマイナスの影響となること」「採用した第二新卒がまたすぐに辞めてしまうこと」です。
これらはすぐには判別つかない要素ではありますが、面接という限られた時間の中では以下のポイントが見られています。
4-1.コミュニケーションがちゃんととれること
面接官が質問したことへの回答が的外れ、自分が言いたいことだけ話す…こういった転職希望者は少なからずいます。ビジネスではこうしたコミュニケーションギャップはクリティカルであると同時に、明日から劇的に良くなるものではありません。面接では少し話せば、コミュニケーションがとれるか否かはすぐに分かりますので、これはノックアウトファクターとなりがちです。
ただ、面接官の質問の真意が分かりにくいこともよくありますので、真意が分からない場合は、回答する前に素直に聞く方が、(一発アウトよりは)遥かにいいでしょう。
4-2.転職理由を説明できること
入社後にまたすぐに辞めてしまう可能性を見極めるために、「今の会社を辞めたい理由(辞めた理由)」が聞かれることが多いです。
単に不満があって辞めただけの人は、「ああ、この人は次も不満があるとすぐに辞めるんだろう」と思われがちです。「今の会社の不満に対してこんな働きかけ・改善をしてきたが、それでも…」という相手を納得させる理由を準備して面接に臨みましょう。
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以上、第二新卒が面接時にチェックされるポイントをまとめてきました。
第二新卒の方にとっては「初めての転職」だと想像しています。転職時に押さえたいポイントは他にも沢山ありますので、「初めての転職「これから転職を始める方・転職に興味がある方へ」」も合わせてご覧ください。
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