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グローバル化に対応するために絶対必要な「仕事の心構え」


「グローバル化」と言われ出してから久しいですが、グローバル化はごく一部の企業の話でしょうか? いいえ、これからは更に多くの企業でグローバル化の流れが加速すると考えています。市場を求めて海外売上を狙う企業は多く、それと同時に訪日観光客の数は今なお増加傾向です。

そしてグローバル化に伴い、各人の「働き方」もこれから大きく変わってくることが予想されます。私自身これまで国内外で多くの外国の方と働いてきましたが、そうした実体験を基に「グローバル化時代における仕事の心構え」をまとめました。これらはビジネスの土台となるため、グローバル化時代のキャリア形成における必須事項と考えています。

 

ちなみに、「グローバル化×仕事」というとまず思い浮かぶのが「英語」。ただ、英語はコミュニケーションのためのツールです。もちろん最低限の英語力は必要ですが、世界には英語が母国語でない人たちの方が多いのも事実です。「ノンネイティブの英語」+「身振り手振り」+「図」+「想い」で話は通じますし、継続して使う中で英語力は問題ないレベルにまで自然と上がっていくというのが実感です。

そのため以下では、仕事をする上での土台となる「心構え」を4つまとめました。

 

1.自分の意見を言えるか

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会議や打ち合わせで発言しない人がかなりいますが、グローバルビジネスにおいてはそれでは価値が出せません。最初は周りも発言を促してくれるかもしれませんが、仮に英語に自信がなくて何も言えなかったとしても、そのあとは「自分の意見がないんだ」とみなされて完全スルーです。

そういった人は「VIP (Visible In the Place)」つまり「その場で姿だけは見える(それ以上の価値はない)」と裏で揶揄されている…なんておそろしい話も聞いたことがあります。

 

経験上、海外の方の「自分の存在意義を示そう・価値を提供しよう」というマインドは本当に強いです。一度「この人は自分の意見を持たずに仕事をしている」と思われるとそのあとの仕事がしにくくなるので、毎回が真剣勝負となります。

なお、発言しない理由は「自信のない英語で恥をかきたくない」「みんなの時間を使ってくだらないこと言いたくない」という気持ちが多いと聞きますが、周りの参加者を見てみましょう。英語が意味不明なことも多いですし、内容のないことしか言っていない場合も多いことに気付くでしょう。

恥じることも気後れすることもありません。事前準備さえしていれば外しませんし(外してもそれがきっかけで次の議論につながればOK)、何かを必死に言おうとしている時に真意を聞き出そうとしてくれる人は多い気がします。

 

2.結論は何?

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会議での発言に限らず、データや状況を報告する時をはじめ、あらゆる局面において「現状はこうです」「こんな選択肢があります」だけでは、こう言われるでしょう:「So what? (だからなに?)」と。特に結論を先に言わないと話を聞いてくれないこともありますので、「結論はこう。なぜならば…」という論理展開を心掛けるようにしましょう。

特に英語で仕事をする場合、うまく話せるか・正しい英文を書けるかといったことに気を取られがちですが、「自分は何を言いたいのか」を明確にすることが一番大事です。

 

職種や立場によっては、これまで「意思決定すること」に慣れていない人が多いでしょう。自分はデータをまとめる、それを見て上が判断するという仕事しかしてこなかった人は、どこかで勇気を持って「私はこう思います!なぜかというと…」と言うことで仕事のレベルが一段上がります。

 

3.「すりあわせ」や「阿吽の呼吸」は通用しない!

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日本人得意の「すりあわせ」や「阿吽の呼吸」。これがあるからこそ日本では、明確な作業標準やマニュアルがなくても高品質のものが作れてきました。ただ、グローバル化の流れの中では、これではうまく行かないことが多いように思います。

明確なプランがなかったり・やることが具体的に決まっていないと、人によって解釈や認識が全く異なります。想像を絶するくらい違います。さらに「絶対に自分の非を認めないマインド」が加わって、問題発生時にはかなりひどいことになります。時にはチームが一瞬で崩壊してしまうことすらあります。

 

だからこそ、プランや進捗、各人の役割や責任は必ず「見える化」しましょう。基本的なところではWBS (Work Breakdown Structure) を使ったり、中間成果物・進捗を共有するためのシェアポイントを活用するなどして、各人の認識・進捗・予定を丁寧に合わせていきましょう。

 

4.多様性を認める

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外国の方と一緒に働くと実感するのが、「考え方が全く違う」ということです。例えば仕事へのモチベーションも人生における大事なことも、想像以上に多様です。

良いか悪いかはさておき日本人は忠誠心が強く、時間を度外視しても品質を高めようとするマインドの人も多いです。一方で、海外には「給料にしか関心がない」「自分が決めた時間以外は絶対に働かない」という人も少なからずいたりします(しかも歯に衣着せずに発言!)。
他にも、仕事に関係する「考え方の差」は挙げるとキリがないのですが、チームメンバーがそんなバラバラの状況で、いかに上手にコラボするかがポイントとなります。

 

大事なことは、偏見を持たずにその人が望むこと・嫌なことについて丁寧にコミュニケーションをとることです。ゴール・背景・理由がちゃんと説明できれば、みんな分かってくれます。
上述の話にも関係しますが、「言わなくてもこれくらいは分かってるよね・やってくれなきゃ」とやってしまうと、誰もついてきてくれなくなるでしょう。

 

まとめ

以上、自身の経験に基づきながら、グローバル化時代において特に大事となる仕事の心構えを書いてきました。

今はグローバルに直接関係ないとしても…、明日から外国の方が入社してくるかもしれませんし、いきなり海外に行くことになるかもしれません。経済・企業レベルではなく、個人の働き方レベルのグローバル化も「もう待った無し」の状況になりつつあると考えています。

 

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