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会社をやめる時:こんな事をしてる場合じゃないかもしれない


よく言われることですが、人生において、仕事をしている時間はかなりを占めます。

1日8−12時間働き、通勤に往復2時間かかっているとすると、1日24時間における割合は40−60%。実際にはもっと働いている人・通勤に時間がかかる人もいらっしゃるでしょう。もっと言うと、起きている時間における割合を考えると…「仕事が人生そのもの」と言っても過言ではありません。ちなみに6時間睡眠と仮定すると、上記の割合は55−80%

 

1. 仕事と時間

生きていくために、仕事時間の割合が大きいことは致し方ないのですが…、もし今の仕事や人間関係が自分にどうしても合っておらず、嫌々仕事と向き合っているとしたら…、なかなかの悲劇です。いえ、とてつもなく悲劇です。

 

これも月並みな表現で恐縮ですが、人生における時間は有限です。80歳まで生きられるとして、その時間は30,000日、約70万時間しかありません。ちなみに、既に何割くらいを過ごしたでしょうか?もし今30歳なら35%強、40歳なら50%が過ぎた訳ですが…、残り時間の多くを今の会社で過ごすことについて、イメージは湧きますか?もっというと、それは本意ですか?

 

もう少し短いスパンでも考えてみましょう。この投稿を書いているのは9月。もう1年の半分が過ぎてしまいました。歳をとると、若い頃と比べて1日1日が本当に早く過ぎていく気がしますが…1年における1日は0.3%、1週間は2%に該当します。年初にイメージしていた1年後の理想像に、この1週間で2%分だけ近付けたかどうか…自分に問うてみるのも一つです。

 

私自身、身体を壊して戦線離脱せねばならなくなった経験があります。原因はオーバーワーク&人間関係悪化ですが、かなりの期間我慢を強いられていました。フルスロットルで走っていた時期に得たものも大きかったのですが、失ったものの方が大きかった気もしています。その最たるものが上記の時間。こればかりはいくら嘆いても・前向きに考えても・お金を払っても返ってきません。

 

2. 二通りの「時間の見える化」

そんな経験からも、時間の大切さを痛感しているのですが、正しく時間を過ごせているかを判断するためには、「時間の見える化」がオススメです。「日単位の見える化①」「時間単位の見える化②」の2パターンで見える化しましょう。

 

①の「日単位の見える化」については、ここ1年くらいを振り返って、仕事上で有意義に過ごせた日とそうでなかった日を、その理由と共にカウントしていきましょう。
結果、仕事上で有意義だった日は何割くらいか…を見てみるというものです。有意義が何パーセント以上だとどうという診断ではないのですが、ご自身の結果について満足かどうかを改めて考えてみてください。
なお、この見える化は、「キャリアの棚卸(自身の仕事の振り返り)」にも通じるところがあります(詳細は「キャリアの棚卸」)。

②の「時間単位の見える化②」は、工数調査にも似ています。ここ1週間くらいでどんなことに何時間使ったかのリアルな姿を思い出してみましょう
結果に関してのポイントは、「仕事において価値を出した時間(利益につながった・お客さんに喜んでもらえた・後輩を元気付けた等)」がどれくらいあったかです。こちらも①と同様に、今の時間の過ごし方が本意かどうかを考えてみてください。

 

経験上、①②共に、完全に予想通り&満足!という人はほとんどいません。逆に、「有意義だった日があまりに少なすぎてショックだった…」「1日めいっぱい働いていたつもりだったけど、無駄な時間が多いなあ」ということが多いです。

 

3. 「見える化」のあとに

さて、見える化のあとは「どう動くか?」です。ある程度の遊びは必要で、ガチガチに過ごす必要はないのですが、もし時間をもっと有意義に使いたいとするならば、方向性は2つです。今の環境で時間の使い方を改善するか、あるいは環境そのものを変えるかです。

 

前者は、生産性を高めるように上手く段取するとか、日々の仕事における改善です。ただ、本投稿で言いたいことは、“もっと目線の大きな「止めることのできない時間の流れ」から考えて、今の仕事時間は本意かどうか?”です。もし本意でないかもしれない場合は、後者の「環境そのものを変える」という思い切った決断もあると考えます。

 

人生は一度きり、過ぎ去った時間は絶対に取り戻せないのですから。

 

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