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将来の採用が変わる?海外の転職サイトHired (MIIDAS@日本も)


アメリカに”Hired”という求職者と企業をウェブ上でマッチングさせる仕組みがあります。数年前より始まった新しいサイトで、特徴は「個人と企業を直接つなげることで、転職が効率的に・効果的になること」です。

現在Hiredはアメリカでしか展開していないサイトですが、その特徴を見ていくと、将来の採用の形が変わりつつある兆しを感じます。

今回は、Hiredの特徴をまとめつつ、今後の採用の形を考えていきたいと思います。

 

1.”Hired”のサービス概要・特徴

Hiredは2012年にスタートした「求職者と企業をウェブで直接つなげるプラットフォーム」です。

その特徴は、今までエージェントやヘッドハンター経由で行っていた仕事探しを、求職者自らが最初から最後まで自分で完結させるというものです。

大きな流れは以下の通りです(出典:hired.com)。求職者が登録した自身のプロフィールをHiredがチェック。そのプロフィールを見た企業が給与・役職等と共に求職者に直接アプローチすることで、求職者は意思決定者との面談を直ちにセットできる…という流れです。

20151121_2

 

 

本サービスは、「短期間で転職を終わらせたい人向け」という印象を強く受けました。例えば、Hiredのサイト上では「今すぐ転職したい人」のみを募集しており、キャリアチェンジを希望する人(=応募職種の経験が浅い人)の登録は明らかに勧めていません。更には、プロフィールの掲載期間は2週間と決まっており、「短期集中の転職」を強く打ち出しています。

企業目線では、「今すぐ転職したい人」にアプローチできることは採用効率が高く歓迎されることです。実際に2,000社を超える企業がこのHiredで採用活動を行っています(以下一例。出典:hired.com)。

20151121_3

 

現在このHiredはアメリカのサンフランシスコを中心とした事業展開を行っているようですが、今後は別地域への進出も積極的に検討中とのことです。

 

2.日本でもよくあるサービスとの違い

プロフィールを登録すると企業からスカウトが届く…という転職サービスは日本にも存在しています。こういったサービスとHiredはどこが違うのでしょうか?

従来のサービスでは、ヘッドハンターが介在していたり、採用条件にあてはまる人を機械検索して一括配信しているケースも散見されます(スカウトメールが来たのに書類選考で落ちることも!)。

企業側の目線では、一人一人のプロフィールを見るのは困難です。特に転職サイトによっては「今すぐに転職する気がない人」も多く登録されていることもあるので、個別にアプローチしても反応が悪くて無駄が多い…という作業は企業にとって魅力的ではありません。

一方でHiredでは前述のとおり、「今すぐ転職したい人」を強く打ち出しており、かつプロフィール掲載期間が短期間であるため、こういった企業側の悩みは解消されるかもしれません。求職者にとっても企業の意思決定者との面談が決まりやすく、WIN-WINであると言えます。

 

なお、日本でも新しいサービスがどんどん出てきています。

例えばインテリジェンス社が今年提供し始めたMIIDAS(ミイダス)においてもHiredと同様に、企業からのオファーが直接届きます。更にMIIDASでは、オファーは「全て書類選考合格済(面接確約)」であることを強くうたっています。詳細は以下のMIIDAS社のホームページよりどうぞ(しかも今ならMIIDAS経由での転職で入社お祝い金10万円がもらえます!2015/11/21時点)。

MIIDAS公式ホームページ

 

3.変わりつつある「これからの採用の形」

今後、アメリカに限らず日本においても、こういったダイレクト&クイックな転職が徐々に増えてくるだろうと予想しています。例えば、前述のMIIDASや、Facebook上で企業から直接アプローチが届くSwitch.(「転職で仕事を探す時にSNSを活用!ソーシャルリクルーティングやアプリも」で紹介)など、個人と企業が直接つながるサービスが増えつつあります。

なお転職市場に限らず、ウェブ上のプラットフォームによって、個人が世に出たり・誰かとつながるスピードは以前に比べて格段に早くなりつつあります。SNS経由で瞬く間に有名になる人もいますし、婚活サイトで短期間で結婚する人もいます。今までなら各業界で「中間に立つ人・間を取り持ってくれる人」を探して・交渉して・調整して…といったことに時間がかかってましたが、時代は大きく変わりつつあります。

 

最後にこうしたプラットフォームのポイントの一つは、個人と企業の”量と質”を確保したところの一人勝ちになりやすいということ。色んな転職支援サービスが立ち上がり淘汰されていく中で、どのサービスがいいかこれから見極めていきたいところです。

 

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