転職クエスト

先日、世界的に有名なスポーツ選手の身近にいる人から、興味深い話を聞いたので共有します。テーマは「グローバルレベルで勝ち続けるために絶対に必要なこと」。

その上で、世界で戦う一流アスリートから我々ビジネスパーソンが学ぶべき「仕事で更に成長するためのヒント」について考えていきたいと思います。

 

1.一流アスリートが日々徹底していること

そのアスリートは、オリンピックをはじめ世界的に活躍する有名選手。私が話を聞いた方は、無名だった頃から傍でその選手を見続けてきた人です。聞いた話の一部を以下に紹介します。

・世界レベルで勝負していく時、練習を徹底することは当然として、それだけでは絶対に越えられない壁がある。そもそも、世界レベルになると物理的に鍛えることのできる身体能力の差はさほど変わらない。最後の最後に勝負を決める要素の一つが、練習以外の「日々の生活でやるべきことの徹底」。

・例えば食べ物の一つとっても、一切の妥協はしない。この選手は学生の頃から食べ物にこだわり、ファーストフードやコンビニを食べていた他選手のようなことは決してしなかった。

・加えて、歩き方や日々の生活パターンも重視。全ての行動に意味を持たせ、自分のパフォーマンスを上げるための努力を惜しまない人。例えば何気なく歩いていると変なクセがつくし、睡眠時間は言わずもがな。この選手がすごいところはそれをずっと徹底しているところ。そして、こういったことに意識・時間・おカネをちゃんとかけることができること。

・世界で戦うには、このレベルまでやらないと絶対に無理。他選手の実態も沢山知っているが、成長のためにここまでストイックに続けている人はほんのひと握り。

 

 

2.我々ビジネスパーソンが学べること

アスリートにとっては「カラダが資本」なので、上記の話には腹落ちするところが多くあります。では、ビジネスパーソンには関係ない話なのかというと…個人的には「おおいに関係する話」だと考えています。

スポーツに限らず、ビジネスにおいてもカラダは非常に大事ですし、そしてそれ以上にアタマも大事です。継続的に頑張る体力や、新しいアイデアを考え・理論的に整理する頭脳がビジネスでは絶対に求められます。こう考えると、アスリートに関する前述の話は、ビジネスパーソンの成長にもそのまま当てはまるんだろうと思っています。

 

ここで日々における我々自身のことを考えると、例えば以下のようなことがあるのではないでしょうか。

・食生活が偏ったり・睡眠不足のときは、肌の調子が悪くなったり・傷の治りが悪くなったり…とすぐにカラダに表れる

・ダラダラと過ごした連休後は、仕事復帰しようとしてもやる気が出ず、エンジンがかかるまでに時間がかかる

・普段足を組むことが多かったり・姿勢が悪いので、体や顔のバランスが悪くなっている（自分の姿を写真で撮ったり、目をつむって20回ほどその場で足踏みすると、自分のカラダのゆがみは一目瞭然。自分で思っている以上に歪んでいます…涙）

 

特に食べ物については、本当にカラダやアタマの働きに直結します。例えばビタミンCやAをはじめとするビタミンがなければ、皮膚の新陳代謝は正常に行われません。皮膚の細胞は常に合成され続けていますが、細胞を新たに作る材料がなければ、肌を綺麗に保つことはできません。他にも脳のエネルギーとなる糖質の代謝にはビタミンB₁が必須と…カラダやアタマを正常に働かせることに重要な栄養素は数多くあります。

 

なお、私自身の生活も決して完璧とは言えません。上記のようなちょっとした不調もありますし、若い時にあった体力や記憶力は確実に衰えてきています。そうすると今のカラダやアタマのキレでしか戦えないことになりますので、ビジネスを進める上でもカラダやアタマはなんとか最高の状態を保ちたいところです。

 

 

3.日々の生活を見直して頭ひとつ抜きん出る

最後に、カラダやアタマのキレを保つためにどうすればいいか？について考えていきたいと思います。前述の言葉を改めて引用すると、「この選手がすごいところはそれをずっと徹底しているところ。そして、こういったことに意識・時間・おカネをちゃんとかけることができること」。

ビジネスパーソンがこういったことに意識しようとすると、「忙しいから無理」という声が聞こえてきそうです。ただ、もしかすると、もっとクリアなアタマとカラダで仕事に臨むことができれば、仕事は1時間早く終わるかもしれません。そしてその捻出できた1時間でアタマとカラダのケアができるようになり、更に仕事のパフォーマンスが上がる…そんな好循環を回すことも不可能ではないのかもしれません。

 

そう考えると、カラダやアタマのキレを保つために、ちょっとしたことから始める価値はあるように考えています。もちろん前述の一流アスリートのレベルでの徹底はできませんが、まずはちょっとしたことから見直すことはできそうです。例えば、バランスのいい食事・適切な酒量・規則正しい生活・十分な睡眠時間・適度な運動・正しい姿勢…と見直せるポイントは多岐に渡るでしょう。

 

こういったことは、健康診断の結果が悪かった時や体調不良の時に、医者から言われる「当たり前のこと」ばかりですが…、これは更なる成長のための積極的な話です。ライバル達が今日も意識せずに外食やコンビニ食で済ませている間に、積極的な見直しによって頭ひとつ抜きん出ることができるのではないでしょうか。