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職務経歴書を書く時に押さえるべき「大切なこと」


以前「履歴書・職務経歴書におけるポイント(面接官の視点)」にて、“面接官から見た時のポイント”をまとめました。今回は逆に、“実際に職務経歴書を書く時のポイント”についてお話していきたいと思います。

具体的なポイントの前に、書類に関する実態について少し触れておきます。企業に日々届く職務経歴書の数はかなり多くなりますので、書類の中には一瞬でNG判断に至ってしまうものもあります。更には書類選考を突破できたとしても、その後の面接に悪影響を及ぼす職務経歴書もあります。そのため、これから紹介する5つのポイントについては、書類選考だけに限らず、のちのちの面接を加味した内容となっています。

 

1.伝えたいことのストーリーを構造化する

職務経歴書を書く前に、どういったことを伝えたいのかを明確化しましょう。

職務経歴書にて伝えるべきことは、一般的には「経歴のまとめ」「専門領域」「強み・スキル」「仕事内容・経験業務(詳細)」といったことですが、何を強調したいのか・どんな順番で書いたらいいのか等をまず整理していきましょう。そうしないと、何が言いたいのかぐちゃぐちゃになったり、つぎはぎとなって前後で矛盾している書類も時々みかけます。

もっと言うと、企業側の忙しい人に、書類全部を読んでもらうことすら難しい時もあります。そんな時、忙しい人がどうするかというと、書類がどういう構造になっているか、具体的には各段落の見出しだけを見ていきます(この記事で言うと、1.〜5.に書いてあること)。この見出しを見れば、「その書類が構造化されているのかどうか(=考えや情報を整理する力があるかどうか)」は分かります。

 

2.相手の読む気を失わせないよう工夫する

時々、文字でびっしり埋め尽くされた職務経歴書に出会います。アピールしたいことが沢山あるのでしょうか…、4、5枚くらい、ほぼスペースなく続き、こちらが圧倒されてしまう時があります。正直なところ、1.で言う構造化がなされていても、こういう書類はまったく見られることがなくNGという判断が下されてしまいがちです。

やはり情報は、相手に読んでもらうことで初めて意味を持ちます。伝えたいことが沢山あるのは理解できますが、その中でも優先順位を付けて、職務経歴書では「本当に伝えたいこと」に絞って表現するようにしましょう。

ここで最低限加味したい具体例は、以下でしょうか(パソコンで書く場合を想定)。

・強調したいところは太字や下線を設定する(どこを強調したいかの見極めが重要)

・段落間や行間には適切なスペースを設ける(スペースで構造を伝えるイメージ)

・フォントサイズを小さくし過ぎない(企業には老眼の人が多かったりします)

 

3.具体的な数値を使う

業務内容や実績について、読み手がイメージできるように、「具体的な数値」を極力使いましょう(何人のチームとか、何円の目標達成とか、何年のプロジェクトとか)。

中には「その数値がたいしたことない」という理由で書かない人がたまにいますが、その数値が大きいのか小さいのかは採用側が判断しますし、それこそ色んな事情・数値のマジックがありますので、数値自体が採用可否に直結することはあまりありません。

例えば、「10億円の受注に貢献」と書いてあっても、その人は責任者だったのか/一担当者だったのか、あるいは、新規案件だったのか/サービス提供が適切に行われている元での継続受注だったのか等によって、評価は変わってきます。だからこそ、「書類に書かない」とか「数値を誇大して書く」ことなく、事実の数値を書くようにしましょう

 

4.面接時に突っ込まれても大丈夫な内容を書く

職務経歴書は、書類選考時だけではなく、その後の面接においても重要です。

中途面接の場合は、応募者が即戦力かどうかを見極めるために、「業務内容を深掘りして聞くこと」で、相手の専門性やスキルレベルを推し量ります。そのため、自分が突っ込まれてちゃんと答えられないことを職務経歴書に書く必要はありません

よくある失敗例としては…、大きな仕事やプロジェクトはいくつかの領域やチームに分かれていますが、自分が直接関わっていない領域についても「あたかも自分が関わっているかのように」書いてしまうことです。自分はこんなに大きな仕事に従事してるんですというアピールかプライドなんでしょうが、もし面接官が質問してきた時には深く答えられないことになるので、その時は100%撃沈です。

面接は、「今の会社」ではなく、「今の自分」をありのままに評価してもらう場です。不必要に大きく見せる必要はありません。ありのままの自分を見てもらわないと、入社後にスキルミスマッチ等で不幸になるのは、自分自身です…。

 

5.相手の関心に合わせた切り口で書く

選考プロセスにおいては、企業側に「このスキルや経験を持ったこの人は、自社への貢献度が高そうだ!」と思ってもらうことが重要です。そのため、職務経歴書での書き方次第では印象が大きく変わってきます

例えば、とある営業畑の人が、コンサルティング業界に応募しているシーンをイメージしてください。ここで仮に、職務経歴書で強調していることが「○億円の受注実績」「売上目標達成率○%」であった場合、「目標へのコミットが高い人」とは評価されるかもしれませんが、スキルミスマッチの印象を与えてしまいます。コンサルティングファームはいわゆる「課題解決業」ですので、この場合は、営業実績を強調するのではなく、「これまで、こうやって顧客の課題を解決してきた。その課題は顧客が気付いてすらいなかった真因」「結果として大きな営業実績につながった」「だから私はコンサルとしてもやっていける(はず)」ということをアピールしていきましょう。

 

■職務経歴書については以下が参考になります!

履歴書・職務経歴書におけるポイント(面接官の視点)

転職時の自己PRにつながる職務経歴書の書き方(見本や注意点も)

 

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