履歴書・職務経歴書におけるポイント(面接官の視点)
履歴書・職務経歴書は、企業との最初の接点であり、最初の難関です。ここが魅力的でないとその後には進めず、かつ敗者復活戦もありませんので、心してかかる必要があります。
私自身、企業の採用担当を務めていた頃、数多くの履歴書・職務経歴書を見てきました。その時の経験を基に、当時の私が見ていたポイントを3つ説明してきたいと思います。
1.ぱっと見た時に、伝えたいことが明らかか
採用担当にとって、目の前の履歴書・職務経歴書が全てです。会話や電話と違い、相手の理解度に合わせて補足したりといったことができないため、分かりにくい表現・文章構造は致命的です。
こう書くと「何を今更」…といった感じですが、多くの書類は、何を書いてるか分からないor本当に伝えたいことの一部しか伝わっていません。これは残念ながら現実です。そのため、たかが書類とみなさず、しっかりと準備すべきと考えています。
採用担当の元には、毎日びっくりする位の数の応募書類が届きます。そうした限られた時間の中、書類選考を突破するための最初のポイントは、「職務経歴書に、目を引くようなアピールポイントが書いてあるか」ではなく、「ぱっと見た時にまず理解できるか」です。
2.自分で仕事をしてきたヒトか
履歴書・職務経歴書には、正直なところ何でも書けてしまいます。
以前、「こんな大きな海外プロジェクトの経験あります!」と書類に書いてきたミドル層の応募者がいました。その方とは実際に面接で会ったのですが、プロジェクト自体は確かに素晴らしいものでした。ただ、その方が担っていた役割は、“重要どころ”ではなく、ごくごく一部の領域でした。しかも、その領域で権限と責任を持っていればよかったのですが、よくよく話を聞くと、権限と責任はその方にはなく、粛々と作業をしていたとのこと…。
今やどの企業も、「言われたことをやるだけのヒト」をあまり求めていません。領域の大小は問わず、自分が当事者意識を持って、自分で考え・自分で動ける人材を探しています。履歴書・職務経歴書の範囲を少し超えてしまいましたが、書類から「自分で仕事をしてきたかどうか」が見てとれると、大きなプラスポイントです。
3.入社後の活躍が想像できるか
応募中のポジションから考えて、その応募者が「経験を持っていそうか?」「即戦力となりそうか?」といったことは、職歴からある程度想像がつきます。もちろん詳細は面接でお話させてもらうのですが、お互いの時間を無駄にしないためにも、書類審査の段階で、その人が入社後にどれくらい活躍できそうかをイメージします。
加えて個人的には、職歴だけではなく、「これまでの転職回数」や「資格有無」も上記想像のインプットにしていました。転職回数が多いからといって不採用とはしませんが、そのヒトの仕事に対する考え方は推測できます。資格については、業務直結でない限り、プラスにもマイナスにもなりませんが、腰を据えて努力できる属性かどうかを推測するための参考情報としていました。
もちろん業界・業種・採用担当によって、見るべきポイントは多岐に渡ります。転職活動時の、一つの参考にしてして頂ければ幸いです。
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